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あなたの職場、ジョブ・ディスクリプションはありますか?

最近この話をすることがとても多いんですけども、皆さんは自分の仕事においてジョブディスクリプション決まってますか?これがないと職責が曖昧になるばかりか、自分のキャリアが曖昧になってしまいます。日本の職場では多いんじゃないかなーと思います。
今回はこの内容について書いていきたいと思います。


【ジョブ・ディスクリプションとはなにか】

ジョブ・ディスクリプションという言葉を私が始めて聞いたのは、木下斉さんと小宮山利恵子さんのこちらの放送でした。

そして、ジョブ・ディスクリプションとはこういう意味になります。

「ジョブ・ディスクリプション(job description)」とは、職務の内容を詳しく記述した文書のこと。日本語では職務記述書と訳されています。

日本の企業にはこれに相当するものがない場合がほとんどですが、欧米の企業では、日々の業務はもちろん、採用をするにも評価をするにもなくてはならない、というきわめて重要なものです。

ジョブ・ディスクリプションに記載される代表的な項目は、職務のポジション名、目的、責任、内容と範囲、求められるスキルや技能、資格など。特に職務内容と範囲については、どのような業務をどのように、どの範囲まで行うかといったところまで詳細に記述されます。

https://www.hrpro.co.jp/glossary_detail.php?id=111


【ジョブ・ディスクリプションがなぜ必要か】

◯採用面

1.採用のミスマッチを防止する
ジョブ・ディスクリプションには、職務内容や必要なスキル・経験などが明記されています。そのため、求職者はジョブ・ディスクリプションをよく理解した上で応募することで、企業が求める人物像と求職者のスキル・経験とのミスマッチを防止することができます。

ミスマッチが発生すると、採用した人材が早期に退職してしまったり、期待通りのパフォーマンスを発揮できなかったりといった問題が発生する可能性があります。ジョブ・ディスクリプションを作成・活用することで、ミスマッチの防止に努めることができます。

2.採用活動の効率化を図る
ジョブ・ディスクリプションには、職務内容や必要なスキル・経験などが明記されています。そのため、ジョブ・ディスクリプションをもとに採用活動を行うことで、応募者のスクリーニングや面接の効率化を図ることができます。

例えば、ジョブ・ディスクリプションに記載されているスキル・経験を満たしていない応募者については、応募書類の段階で選考を通過させないようにしたり、面接の際にスキル・経験に関する質問を重点的にしたりすることで、採用活動の効率化を図ることができます。

このように、ジョブ・ディスクリプションは、採用のミスマッチを防止し、採用活動の効率化を図るために必要であると言えます。組織の成長のためには採用活動は必要ですがいくらでも費用をかけられるわけではありません。また、ミスマッチによる退職で新たな採用コストがかかってきます。

◯人事面

1.人材育成の基準となる
ジョブ・ディスクリプションには、職務内容や期待される成果が明記されています。そのため、人材育成の際に、ジョブ・ディスクリプションを基準とすることで、公平性や透明性を高めることができます。

例えば、ジョブ・ディスクリプションに記載されているスキル・経験を身につけるための研修やOJTを実施することで、従業員のスキルアップや成長を促すことができます。

2.人事評価の基準となる
ジョブ・ディスクリプションには、職務内容や期待される成果が明記されています。そのため、人事評価の際に、ジョブ・ディスクリプションを基準とすることで、公平性や納得感を高めることができます。

例えば、ジョブ・ディスクリプションに記載されている成果を達成したかどうかを評価基準とすることで、従業員の成果を客観的に評価することができます。

3.業務の棚卸や効率化につながる
ジョブ・ディスクリプションを作成する際に、企業は各職務の業務内容や責任範囲を明確にする必要があります。そのため、ジョブ・ディスクリプションを作成することで、業務の棚卸や効率化につながる可能性があります。

例えば、ジョブ・ディスクリプションをもとに業務を洗い出し、重複や無駄な業務を整理することで、業務の効率化を図ることができます。

このように、ジョブ・ディスクリプションは、人材育成の基準となり、人事評価の基準となり、業務の棚卸や効率化につながるために必要であると言えます。

【労働者側にどのようなメリットがあるか】

1.自分のスキル・経験と照らし合わせて、キャリアプランを立てやすくなる
ジョブ・ディスクリプションには、職務内容や必要なスキル・経験などが明記されています。そのため、労働者はジョブ・ディスクリプションを参考にすることで、自分のスキル・経験と照らし合わせて、キャリアプランを立てやすくなります。

例えば、ジョブ・ディスクリプションに記載されているスキル・経験を身につけることで、キャリアアップにつながる可能性があるため、そのようなスキル・経験を身につけることを目標にキャリアプランを立てることができます。

2.企業の求める人材像を理解しやすくなり、キャリアアップにつながりやすい
ジョブ・ディスクリプションには、企業が求める人物像が明記されています。そのため、労働者はジョブ・ディスクリプションを参考にすることで、企業の求める人材像を理解しやすくなります。

企業の求める人材像を理解することで、それに合ったスキルや経験を身につけることができ、キャリアアップにつながりやすくなります。

3.評価基準が明確になり、キャリアアップの道筋が見えやすくなる
ジョブ・ディスクリプションには、期待される成果が明記されています。そのため、労働者はジョブ・ディスクリプションを参考にすることで、評価基準が明確になり、キャリアアップの道筋が見えやすくなります。

評価基準が明確になることで、自分の成果を客観的に評価し、キャリアアップのために必要なスキルや経験を身につけることが容易になります。

このように、ジョブ・ディスクリプションは、労働者が自分のスキル・経験を客観的に評価し、キャリアプランを立て、キャリアアップを実現するために役立つツールです。

【まとめ】

ジョブ・ディスクリプションについて簡単ですがまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?ないところはぜひ導入をご検討いただきたいです。

日本では学校でも「普通科」があったり、企業でも「総合職」採用があったりと、範囲を決めることを避けています。つまり自分ができること、やりたいことを特定することをずっと先延ばしにしているのです。しかし、これからの時代は、自分の強みをできるだけ伸ばし、弱みはそれを得意としている人と連携することが当たり前のようになってきました。すべてを網羅的に理解できる人はごく一部でいいのです。しっかりと自分の役割を理解し、これからどう成長していくかを決めるためにも、ぜひ「ジョブ・ディスクリプション」覚えてくださいね。


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