盃つまんで Vol.50

「わが町・松本１」
子供時代を過ごした信州本郷村を訪ね、浅間温泉で七十年の疲れをとってきた。
　宿泊している松本は父の実家があったわが町。ここに来れば本来の自分に帰って心が落ち着く。帰る故郷があるのは良いものだ。両親は晩年、自然のある郊外の山形村に住み、今は妹夫婦が継いでくれている。漬物の手伝いや様子を見によく行くけれど、顔を出さずに一人で松本に来ていることも多く、今回はそうしよう。予定は三泊だ。