マガジンのカバー画像

太田酒俱楽部オンラインマガジン

全国の居酒屋をめぐり、数多の著作を世に問うてきた 居酒屋探訪家・太田和彦のオンラインマガジン。 毎月2回更新される「コラム」「フォト日記」「太田図書館」「お便り交歓室」など多彩な… もっと読む
好評の「コラム」「フォト日記」に「太田図書館」「お便り交歓室」を加えた、太田さんの魅力たっぷりの品… もっと詳しく
¥330 / 月
運営しているクリエイター

記事一覧

お便り交歓室 Vol.28

フォト日記 Vol.69

盃つまんで Vol.70

納豆とサンバ(1) 大阪の仕事の合間に、しばらく顔を出していない名居酒屋「かむなび」を訪ねた。広過ぎる大阪に方向音痴の私は自力ではたどりつけない。タクシーに「谷町六丁目」と告げ、後は外を見ているだけだが近所に着けばわかる。  乗ること二十分くらいか。おお、着いた着いた。このあたりは坂のある住宅街で、「かむなび」の前は広い児童公園。そろそろ夕方の西日の中を元気に走り回る子供たちを、若いママさんが「ごはんよ~」と呼びに来るのはなんともよい眺めだ。おっと開店時間が過ぎた。

太田図書館 #45

フォト日記 Vol.68

盃つまんで Vol.69

春来たる 毎年正月を過ぎた一~二月は、外出や仕事は控えて心身のメンテナンスにあてる。昔この時期にロクでもないことが続き、これは私の周期なのだと思った。以来、人間ドック検査や歯の手入れ、仕事場の不要資料の整理などで、おとなしく毎日をすごす。昔やった仕事を見直したりするのもこの時だ。そうして三月三日、私の誕生日が過ぎるとゆるゆると始動する。

太田図書館 #44

フォト日記 Vol.67

盃つまんで Vol.68

六十三年ぶりの同級会(2) 中学同級会は翌朝解散。次回は二年後だそうだ。  水戸から参加した体格の良い小林君はスポーツ万能の兄貴分で、二十年ほど前に水戸を訪れた時、会いに行くと喜んでくれ、ずいぶんご馳走になった。今回もそこから車で来て、帰りは東京まで乗せてやるぞと言ってくれたが聖高原駅で降ろしてもらった。昔のわが家、すぐ隣の筑北中校舎を見て行こう。

太田図書館 #43

フォト日記 Vol.66

盃つまんで Vol.67

六十三年ぶりの同級会(1) 長野県の学校教師だった父は何度も県内転任があり、家族も引っ越しを繰返して、私も転校が続いた。それゆえ小中学の同級会はどこからも案内が来たことはなく、私は少しだけ在校して、その後行方がわからない人だった。   その私に、二年生で転校入学した東筑摩郡麻績村、筑北中学の昭和三十六年卒業生同級会の案内が来た。少し前に再会していた級友の小川原君が手配してくれたのだ。会場は「シェーンガルデンおみ」という村営宿泊施設で、泊まりで参加できるとある。会費八〇〇〇円

太田図書館 #42

お便り交歓室 Vol.27