盃つまんで Vol.77
美術展通い
東京の板橋区立美術館はずっと好企画が続いて注目していたが、今回の「シュルレアリスムと日本展」には飛びついた。詩人アンドレ・ブルトンの「シュルレアリスム宣言」から一〇〇年、その日本における受容を鳥瞰したという。美術に進もうとしていた私は高校時からシュルレアリスムに傾倒し、ブルトンや詩人アポリネール、写真家マン・レイなどの作品も知っていた。
板橋区立美術館は初めてだ。地下鉄都営三田線の終点「西高島平」にあり、この線はいつも乗っているのでこれはラクと目黒から乗車したが、溜池、飯田橋、巣鴨、板橋と二十六も駅を通過、四十分たってもまだ着かない。
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