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「わが街、銀座」 一九六四年、十八歳になった三月に大学進学のため信州から上京し、下北沢でひとり暮らしを始めた。学生時代にいちばん通ったのは近い新宿だ。六十年代の新宿は美術、演劇、映画、音楽、ハプニングなどアングラ文化の拠点として疾風怒涛の時代で、デザイナーを目指す若者には刺激に満ちていた。
「歌手・加山雄三」 加山雄三は、自作曲を自分のギターで歌う日本最初のシンガーソングライターだ。その簡単できれいな旋律はすぐ憶えられ、詞は平凡な言葉をすらすら並べるだけで心をつかんだ。大ヒットした「君といつまでも」(一九六五)は間奏に語りが入る。 幸せだなァ 僕は君といる時が一番幸せなんだ 僕は死ぬまで君を離さないぞ、 いいだろ