マガジンのカバー画像

太田酒俱楽部オンラインマガジン

全国の居酒屋をめぐり、数多の著作を世に問うてきた 居酒屋探訪家・太田和彦のオンラインマガジン。 毎月2回更新される「コラム」「フォト日記」「太田図書館」「お便り交歓室」など多彩な… もっと読む
好評の「コラム」「フォト日記」に「太田図書館」「お便り交歓室」を加えた、太田さんの魅力たっぷりの品… もっと詳しく
¥330 / 月
運営しているクリエイター

2022年7月の記事一覧

お便り交歓室 Vol.13

フォト日記 Vol.34

盃つまんで Vol.34

新聞の美術展案内に懐かしい名を見つけた。  樺島勝一(一八八八~一九六五)。小学二年のころ父が時々買ってくれた雑誌「少年クラブ」に夢中になり、その巻頭綴じ込みの樺島勝一のペン画に見とれた。木漏れ日が燦々とさす森を見上げるように描いた「耶馬渓」は今も忘れない。大分県にあるむずかしい地名をこれで憶えた。その展覧会とはうれしい。九段にある「昭和館」の特別企画「SF・冒険・レトロフィーチャー×リメイク~挿絵画家 樺島勝一と小松崎茂の世界~」だ。  大正三年、講談社が創刊した子供向け雑

太田図書館 #13

--------------------------------------------------------------------  🎁 毎月抽選で著者直筆サイン本をプレゼント(会員限定)

フォト日記 Vol.33

盃つまんで Vol.33

季節がよくなった。健康のためにできるだけ毎日ウォーキングしている。お決まりコースは、仕事場を出て右は目黒通りになるところを左へ曲がる小道。自動車はあまり入って来なく、うらやましいような落ち着いた中住宅が並び、それぞれがみごとな庭木を植え、「薔薇屋敷」もたくさんある。  角の煉瓦建てに鉄柵のお宅はいつもバラの手入れに熱心で、よく立ち話して苦心をきく。ある家は二階まで覆う花が壮麗で建物が見えない。別のお宅のバラは珍しい黄色で、種類を聞いたことがあった。少し離れた池田山公園先、上皇