記事一覧
盃つまんで Vol.81
京都の日々④
上洛以来、人に逢うのが続いたので今日は一人でのんびりしよう。
いつもホテルに着いてすぐするのは部屋作り。洗面所に薬などの旅行セットを提げ、衣類をハンガーにかけ、机上をすべて片づけてパソコンとお茶ポットも置いて仕事場に。狭い部屋だが、さあできた。椅子にあぐらをかいてメール返信や執筆。
盃つまんで Vol.80
京都の日々③
京都で村瀬さんとデート。夕方の時間となり祇園の小料理居酒屋「祇園きたざと」に靴を脱いで上がり、右の板張り床のカウンターへ。
「どうもちょいごぶさた」
「ようおこしやす」
村瀬さんはここは初めてだそうで「行きたいと思っていました」の言葉にちょっぴりツウ気分。履物を脱いで座るのはよいものだ。さあゆっくりやろう。
盃つまんで Vol.79
京都の日々②
いま京都のホテルは予約がとれないうえ値段も高騰。今回はビジネスホテルがようやくとれ、であれば連泊していろいろな用件を片づけることに。部屋は極小で設備もわるいが仕方がない。
京都の楽しみは昼めし。行きたい店がいくつもあるけれど、そうするとなじみの店に行けなくなるのが悩ましいところ。角野さんのように二週間も滞在すれば開拓もできるだろうが……ウラヤマシイ。
盃つまんで Vol.78
京都の日々①
昨年末、KBS京都テレビの番組、角野卓造さん・近藤芳正さんの「京都おやじ飲み」にゲスト出演。この三月下旬、その公開トークショーで再びお声がかかった。
身内の気楽なトークと思っていたのが、会場のKBSホールはなんと四〇〇人も入る大ホールで、前売りは完売。少ない当日券に二時間前から並ぶ人もいる大盛況にびっくり。簡単なセーター姿で来てしまい、上着で来るべきだったと反省したがもう遅い
盃つまんで Vol.77
美術展通い
東京の板橋区立美術館はずっと好企画が続いて注目していたが、今回の「シュルレアリスムと日本展」には飛びついた。詩人アンドレ・ブルトンの「シュルレアリスム宣言」から一〇〇年、その日本における受容を鳥瞰したという。美術に進もうとしていた私は高校時からシュルレアリスムに傾倒し、ブルトンや詩人アポリネール、写真家マン・レイなどの作品も知っていた。
板橋区立美術館は初めてだ。地下鉄都営三田
盃つまんで Vol.76
松本第三夜
松本滞在三日め。今日は快晴で、ホテル六階から見える冠雪の北アルプスが青空に美しい。いつもの喫茶室でコーヒーと新聞。
いま松本は小澤征爾追悼記事でいっぱいだ。書店は追悼コーナーを設け〈世界的な指揮者 松本のOMF総監督 信州にまいた音楽の「種」〉の大きな記事が。今朝は〈小澤さんに感謝の演奏 松本で中学校吹奏楽祭〉として、松本市中学校の春の吹奏楽祭で、参加三百人が小澤氏の映像に「G線上