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私の足は父に似ている

気温が高くなって裸足でいることが増えました。
ふと、自分の足を見て「見たことあるな」???
じっと見てみて
「あー、お父さんだ!」

幅が広くて甲が高くて指の付け根辺りは妙に薄い。

「やっぱり似ている。お父さんの足だ」


この形の悪さに、合う靴が少ない。
試し履きして「大丈夫」と思っても、いざ歩いてみたら、マメができることもあるし、疲れやすい。新しい靴を履いて、足の指がつることもあったりして、なかなかややこしい。

靴の販売員さんに「ナイキに比べると、ニューバランスは比較的、幅が広めですよ」と勧めてもらってから、基本スニーカー。


父は現役の頃、革靴を履いていた。
この足じゃ疲れたんだろうな。

「足のマッサージ!」
命令してうつぶせで待つ父に、子供だった私と弟が交代で、足裏→ふくらはぎ→太もも、足踏みで登る。これをマッサージと呼んでいた。
何度となくこの命令があったのは幼い日の懐かしい思い出。

疲れやすい足だったからだと、今ならわかる。


昨年の夏、足が弱っている父がつまずかないか心配した。「靴にしたら」と私が言っても聞き入れない父は、サンダルを履いて出かけていた。
片足立ちが不安定で、サンダルを履くのにも手を出したくなる。
体を支えようものなら「大げさだ」と怒るので、私は横について歩いて、父の裸足をハラハラしながら、じっと見たのだった。

よ~く見ると、足の形だけでなく、爪の形まで父に似ている。
自分の中にある父の存在。
親子って変なところが似る。


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