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バラバラになった自分の内部を統合する瞑想



手短に。

まず誰に、なぜ、この瞑想が必要なのか。

この瞑想は色んなことで傷つき、自分の意思や意見を置いてきぼりにして、目の前にいる人たちのために尽くし、自分のことを後回しにして生きてきた人向けです。

人の生活の面倒を見る、人を介護する、精神的にフォローし支えになり尽くす。人によってはこのことは自身の望みや夢にマッチするのかもしれません。ですが残りの人、追い立てられてそうせざるを得なかった人達にとっては、自分の我なんて木っ端微塵にされてあるいは自分でしてきたでしょう。

そうすると、今の社会の風潮である、「夢を実現する」、「個性の尊重」、「自立」、「独立」というのは、他人の生活を肉体的あるいは精神的に奉仕してきた人達にとって難しいことなのです。

ご説明しましょう。

とても特殊でなければ、大体の人間には、意識と無意識という領域が備わっています。体で言うならば、本来は上の図のように:

・自分のへそから指三本分下あたりの「丹田」に、自分を創造した自分の中心があります。言い換えれば第二の脳と言われる腸がこれに該当します。

・自分らしさがある人はみぞおち辺りが柔らかくすっとまっすぐでしょう。

・人間は感情を自分の胸に溜め込みます。これをうまく吐き切る人は胸が強張っておらず、柔軟で、大きく開いたり、閉じたりできます。ここに自分の神が宿ります。

これら3つは自分の無意識の領域です。ここの健康に気を使えば自分のサイクルをつかむことができます。

で、

自由でなかった人、外的な要因に縛られ、なかなか動くことのできなかった人というのは、意識が下の図のようになります。

過去に飛んだり、未来の可能性のビジョンをいくつも拾ってきたり、遠くに住んでいる人が気になったり、あの人の行動が自分を責めてると勝手に思い悩んだり、どうせ自分なんか、うじうじ、過去のあの時に戻れたら栄光の日々が、うじうじ。と意識が定まりません。

これで一日の大半のエネルギーを使い果たします。

これで、今の世界の風潮である「自分らしさ」「夢の実現」なんて取り掛かれるわけがないのです。

周囲の人が「がんばれがんばれ」言っても「早く自立しなさい」言っても意味がわかるわけないのです。それらが言える人はそんなに自分の意識と無意識にズレが無いでしょうから。

なんで、自力でなんとかしたい場合は自分で自分をじっくりと癒やさなきゃいけないのです。

この瞑想は完全に一人で脱力できる時間、空間をキープしてください。うるせぇじゃなくてなんか声かけてくるのがいたら、巻き込んで一緒にやってください。

1、まず宣言してください。「これから自分の意識と中心を統合し、自分らしい人生を歩むために呼吸します」(瞑想しますでもいいですが呼吸ならこの瞑想終わっても継続されるかなと思いまして)。そして好きな格好でだらっと力抜いてください。

2、軟酥の法、つまり頭の中のイメージで、頭のてっぺんから黄金のバターの塊(黄金が無理なら黄色で)が体内に入ってきて、それが溶け出し、頭、首、肩、胸、みぞおち、腹、腰、足へと黄金色で体内がゆっくりじっくり満たされるところを想像してください。

3、自分の丹田、へそから指3本分下あたりに黄金色の空間を作ってください。雪で作ったかまくらの内部みたいな空間で。そこに、自分の中心、自分らしさ、自分の神がくつろいでいる様をイメージしてください。黄金色の空間の中心に黄金色のリラックスできる椅子を想像してください。

4、そのイメージをその空間の外で見つめている自分(意識)をとっ捕まえてその椅子に座らせてください。その椅子から見える視点を眺めてください。

5、じーっとその椅子に座り続けます。意識が外へ飛び立とうとするでしょうが、すぐに椅子から見える視点や視野のイメージに切り替えてください。リラックスできる椅子なので、もたれて眠っても問題ありません。

6、心が落ち着くまでじっと、力を抜いてください。気力に満ちて、満足と感じたら終わりにして大丈夫です。

以上です。本当の意味で自分本位になりましょう。つまり、自分の意識はもちろん、自分の中心も神もらしさも。同じ方向を向いているってことです。無意識が方向転換するのを待つより意識が寄り添ったほうが早いです。

素晴らしい人生を。

執筆OTANI2015年8月10日

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