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食事 噛む力について。

幼児期に噛む力を育てることは大切です。
2歳までの咀嚼力はのちのち影響しやすいので離乳食期は最も大切です。また、3歳までの噛む学習とトレーニング、この種まきによって、6歳から15歳ぐらいまでの口の機能が決まっていきます。
子どもは、2~3歳には乳歯が生えそろって、かむための準備が整い、5~6歳までに大人の3分の1程度までかむ力がついてきます。

噛むことのメリット

①あごを発達させ歯並びも良くなる
②だ液の分泌が増え虫歯を予防する
③満腹中枢が刺激されて食べすぎを防ぐ
④脳を発達させる
⑤気持ちを落ち着かせ、集中力を高める 

噛む力を育てるポイント!

①ひと口30回を目安にしてゆっくり食べる
②汁物、飲み物で流し込まない
③形のあるものを前歯で噛みちぎる
④噛みきる食材は3口くらいで食べられる大きさ
④噛む時の姿勢。椅子に浅く腰かけ膝は直角。足がしっかり床につき踏ん張れる状態。

口の発達と離乳食のポイント!

口の発達には離乳食期がとても大切です。

★赤ちゃんにスプーンなどであげる場合は真正面からあげる
★スプーンを口の手前に水平に差し出し、下唇をツンツンして、子どもが自分から口を持って来るのを待つ

日常から口を触ってあげて、唇を閉じることを遊びでとり入れ鼻呼吸ができるように促してあげましょう♪☺︎☺︎

ゴックン期(0歳~1歳前ごろ・無歯期)

スプーンを前に持っていったとき、赤ちゃんは上唇でとらえようとします。そして下唇と合わせて食べ物を取り込みます。この「上唇で食べ物をとらえる」という感覚を、まだ歯が生えていない赤ちゃんには教えてトレーニングしていく必要があります。
8カ月~10カ月頃には、舌で上あごに押しつぶせる硬さの食べ物を与え、上あごの前方を刺激させます。

モグモグ期(1歳~1歳半ごろ・前歯期)

ゴックン期で覚えた、唇でとらえることからさらに進んで、前歯で噛み切ることができるようになります。
食べ物を自分の手でつかんで食べる、「手づかみ食べ」もこの頃から始まります。ここで大切なのは、食べ物を手に持たせて、前歯でかじらせてみることです。

カミカミ期(1歳半~2歳頃・奥歯期)

奥歯を使って噛めるようになるので、噛む力が鍛えられ、咀嚼のリズムが作られていく時期です。子どもが噛めるようになるのは、口の中で一番敏感な場所である歯根膜(歯の根っこの部分)が発達するからです。
だから1歳半から2歳頃というのは、硬いものをよく噛ませなければなりません。

おすすめ食材

・根菜類
・キノコ類
・海藻類
・切り干し大根
・フランスパン
・せんべい
・りんご
・スルメ
・昆布
・煮干

豆知識☺︎☺︎

★白米ではなく、噛みごたえのある7分づき米にするのもおすすめ。赤ちゃんには消化の面で白米が良いと言われていますが、浸水させ、しっかりと炊いて(時間10分程長めの水分多め)粒のないようにすり潰して滑らかにしてあげれば問題ありません。(専用炊飯器がおすすめ)

玄米>3分づき米>5分づき米>7分づき米>精白米
数字が小さいほど精米度が低いので玄米に近く、
数字が大きいほど精白米に近くなります。
雑穀や玄米などは栄養価が高いですが、内蔵に負担がかかるので消化機能が整ってくる3歳以降にしましょう。


調理の工夫

・切り方は、、みじん切りから千切り、いちょう切りから短冊切り、そして乱切り。繊維のある食材は断ち切るように、3cm以下で大きく切ると噛みごたえアップにつながります。

口を鍛える

★あいうべ体操 ×30回。
(1)「あー」と口を大きく開ける
(2)「いー」と口を大きく横に広げる
(3)「うー」と口を前に突き出す
(4)「べー」と舌を突き出して下に伸ばす