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2022年夏ドラマ「純愛ディソナンス」(13/30)

もうドラマの話は、
夏ドラマ全部終わってから書こうかなと思っていたけれど、
ちょっと書きたくなって書くことに。

今期いいなって思うベスト4には入らないけど、
最近私が好んで観る傾向にはなかった、
がっつり恋愛ドラマ「純愛ディソナンス」

「純愛×ドロドロの“純ドロ”」ってなんやねん!と思いつつも、
なんか気になって視聴。
初回から主要人物たちが全体的に暗く、

序盤から、何か不穏な空気が漂っている感じのドラマ。
その不穏さ、なんかグラグラした不安定でちょっと怖い感じがあるから、
正樹と冴の恋愛パートの美しさが際立つのかな。

この2人がお互いを思い、
どうしようもなく惹かれているというその恋愛感情は
掛け値無しの純粋な物だから。

その感情は美しいはずなのに…
否、美しさゆえか、
それを手に入れられない者たちの心をかき乱していく。

現在、ドラマ後半に入っていますが、
やっと2人が自分の気持ちを打ち明けて、
正樹は離婚、パワハラモラハラばりばりの義父の会社から出て行き、
次の働く場所を見つけ、夢を持ち生きようとし始めた。
冴も自分の気持ちに正直に生きようと決意。
それなのに、2人を取り巻く人間たちがそれを阻む。
阻む者たちの想いも、純粋で切実なものだから
(特に冴をずっと好きで実質支えてきていた慎太郎くんとか、
愛菜美も嫌な女に見えたけど、ただただ愛されたかったんだなーとか)

純粋で切実な感情にはすごいパワーがあって、だからこそ、
それが良からぬ方向にいったとき、
噛み合わないときには、誰かをズタズタに傷つけてしまう。
それぞれの登場人物がズタボロになっていく様は、
観ていてちょっとしんどいけれど、
それくらい激しい人間ドラマが繰り広げられているってことで
まぁまぁ楽しんでいる。

ちょっと現実感薄いけど
(モノリエステートはめっちゃ悪どい会社なのに、
なぜあそこまで繁盛しているのかさっぱりわからん)
(芸能人の不倫が大叩きされる昨今で、
セカンドパートナーという概念が受けるとは考え難い)
登場人物たちの強い感情の蠢きに、
視聴切ることができない、抗え切れない魅力がある。

最後、どう締めるのか、しかと見届けたい。

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