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腎臓自身がもつ(糖)代謝

前回は「腎臓と代謝に関わる細胞小器官をターゲットにしたPPARγの発現がどうもイメージがつきにくい」で止まっていたんですが、
面白いことに、腎臓の代謝についての可能性について示唆されているような文献があった。→「腎疾患と糖代謝」560-562.pdf (jsn.or.jp)

ケトン体の酸塩基平衡とかいう小難しい話は置いといて、千葉大学のこの資料の冒頭でも、肝代謝と思われていたけど実は腎臓が機能を担っていたことがまことしやかにささやかれているよう。リリースも今年4月と新しいですね。

→ 「腎臓の糖新生を制御する臓器間ネットワークを世界に先駆けて解明! ―ケトン体が腎臓による血糖、酸・塩基バランスのコントロールに一役」240422_ketone_02.pdf (chiba-u.ac.jp)

結局詳細なメカニズムはわからなかったけど、どうやら何かしらの機序でピオグリタゾンは腎臓にも影響(Na再吸収を促進)してしまうんだなぁと。

なんとなく、腎臓の純粋な能力(浸透圧の調節・希釈)によっても再吸収促進が関与する可能性もイメージとしては湧きやすいんだけど。

アクトス1つとっても、身体というのはすべて何かしら繋がって1つの身体を作っていて、薬1つで効かそうとしてもその1か所が都合よく効いてくれるようにみえて実はその背景にある身体の変化は数珠状に連なって連動してしまうんだな、身体というのは実によくできている不思議なものなのだなと感じる。

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