G日記<今日、角川武蔵野ミュージアムに行ってきた、やっぱり本に囲まれた世界はいいな>
以前から気になっていた角川武蔵野ミュージアムに行ってきた。
本棚劇場が含まれる10時入場のスタンダードチケット1400円を二人分、出かける前に購入。中島みゆきの企画展を開催していたが、素晴らしいシンガーソングライターと思いつつも、今回はパス。3Fのアニメミュージアムが、展示品入れ替えのため休館中なのは残念だが、今日は本棚劇場がメインなので良しとした。
所沢市街から離れ、所沢航空記念公園を横目に7~8分車を走らせると、無機質でオブジェのような、灰色の不定形な建物が見えてくる。近くで見るとけっこう巨大で、神聖な建造物という感じだ。館内に入ると、広々としたロビーにチケットカウンター、ショップ、カフェなどがあり、期間限定なのか映画「羅生門」のセットの再現模型が片隅に展示されていた。基本的にロビーが2Fとなる。スタンダードチケットは4Fの本棚劇場と1Fのマンガ・ラノベ図書館への入場ができるので、早速今日の目的である本棚劇場へ、エレベーターで昇っていく。エレベーターを降りると、イベントの一つ、日本画家の高山辰雄展へ案内される。週刊新潮の表紙絵で有名な方である。申し訳ないがそれくらいしか知らないのだが。高山辰雄展を通過するといよいよ本棚劇場である。
本棚劇場は、紅白でYOASOBIが歌った場所として広く知られている。中央に立つと思った以上の感激だ。四方を本に囲まれ、その蔵書の数、種類に胸が躍る。もちろん読んだことのある本もあるが、ほとんどは初見の本なので、一冊一冊手に取る度、ワクワクし、知識欲が増していく感じだ。本の匂いが溢れ、あちこちから活字が零れ落ちるのではないかと思う。いくつか本を取り上げているうちに、20分に一度のプロジェクションマッピングが始まった。本が戯れ、文字が遊ぶようなイメージ。見応えのある5分間だった。
本棚劇場から離れがたいが、ここから連なるエディットタウン-ブックストリートも興味をそそる。まさに「本の街」だ。あちこちから25000冊の本が話しかけてくる。ここにいる限り、常に新しい知識を仕入れられ、様々な連想ができていくような気がする。きっと1日いられるし、1週間居ても飽きないだろう。
余談だが、そもそも、本が好きな私は図書館も本屋も好きで、とても居心地がよく、やはり何時間でも居られる。受験勉強の時なども毎日のように図書館に通っていた。ただ、勉強はそこそこに、ほとんど本を読んでいたのだが。この時期に司馬遼太郎の作品をほとんど読んだせいかわからないが、勉強しないのに国語系(現代国語や古文)や日本史の成績は上がった。
図書館や本屋と違い、特異な空間だった本棚劇場&エディットタウン-ブックストリートから後ろ髪を惹かれる思いで、2時間早々で引き上げた。何故ならこれ以上居ると本当に籠ってしまいそうだったから。また行きたいかと言えば、一度行けばよいと思う。あの空間は本好きにはあまりに危険だ。でも一見の価値はあるだろう。
一緒に行った妻も満足していた。
一つ難点なのは、食事をお薦めできるような店がないところだろうか。
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