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第24期ヴィンテージ挑戦者決定戦・神決定戦を終えて

※本記事の本文は全て無料です。


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■はじめに

こんにちは。酒井です。
MOではotakkunという名でプレイしています。

この度、第24期ヴィンテージ挑戦者決定戦で優勝、神決定戦での勝利により、ヴィンテージ神となることが出来ました。ここまで勝てたことは想定外で、昨年末にスタンダード神の防衛を逃したこともあってとても嬉しく思います。

挑戦者決定戦
UB Hullbreacher 2-1
Sultai Midrange 2-0
Ring Shops 2-0
Dredge(内藤さん) 0-2
Esper Lurrus 2-0
Ring Shops 2-1
---
QF: Grixis Lurrus 2-0
SF: UB Lurrus(高野さん) 2-0
F: UW Lurrus 2-1
---
神決定戦
Doomsday 3-2

ヴィンテージは他フォーマットに比べるとデッキ価格は高く、競技として参加することの敷居が高いことは事実であり、私自身もパワー9を借していただけるタイミングの時のみの参加でした。

以前一度だけパワー9を一枚も使わない赤単プリズンで参加したことがありますが、3-0スタートから4連敗してしまい、制限カードの強さを改めて実感したことを覚えています。(Mox Rubyの代替として、制限なのを知らないままPetalを使用してしまいました…)

その後、3回目の挑戦で神となることが出来ました。
本記事では、デッキ選択・実践を振り返るとともに、ヴィンテージの魅力をお伝え出来ればと思います。


■デッキ選択

先日Vintage ChallengeでTop8に入れたこと、他のデッキを練習するリソースは割けなかったことから、UB Lurrusを使用することは早い段階から決めていました。配信でも話した気がしますが、世界有数のMO VintageプレイヤーであるDiscoverNさんにUB Lurrusの良さそうなリストを教えてもらいました。いただいたリストを1リーグ回した後、MOと国内のメタゲームの違いや自分のプレイスタイルを加味して数枚調整して挑んだのが今回のリストです。

使用リスト

以下、調整により弄った点になります。

国内のイベントではメタに関わらず、Bazaar系プレイヤーが一定数いる
⇒《虚空の力線》の採用を検討したが、そもそも《ウルザの物語》デッキである都合上、《活性の力》を抜いてくれない点、《ルールス》非公開によりバレてしまう点から有利まで持っていくことは不可と判断し、《Time Vault》を採用してワンチャンを狙うゲーム展開を目指すことにした。紙のBazaarプレイヤーは大体顔で分かるので、メインから《真髄の針》を採用してキープ基準・勝ち筋の1つとした。

・Lurrusデッキが多いと予想していた
⇒《ウルザの物語》のトークンで勝敗が決まることが多く、自分自身のトークンも巻き込んでしまう《激しい叱責》よりも《広がりゆく海》の採用を優先し、サイドにも追加で1枚用意した。《Bazaar》にも当たることを評価した。

・練習でRing Shopsに当たった際、サイドの《アージェンタムのマスティコア》に敗北した
⇒《致命的な一押し》が当たらないことから、サイドの《致命的な一押し》を減らして《四肢切断》、《殺し》に散らした。

・神がDoosmdayプレイヤー
⇒《書庫の罠》を採用した。


■実践では

不利と想定されていたのはDredgeとOathで、それらを殆ど踏まなかったのが幸運でした。内藤さんの使うDredgeとのゲームでは、メインから《真髄の針》を探してダブルマリガンするも見つからず、あえなく敗北しています。

不利なマッチをスイスラウンドで1回しか当たらなかった幸運に加えて、全ての試合において致命的なプレイミスが(自分視点では)無かったことも今回の勝利に起因していると考えます。ヴィンテージは普段紙でプレイすることはありませんが、MOで良くプレイしているので慣れていたのが幸いしました。

神決定戦では、お互いMO上では何度か対戦経験があったことから、終始リラックスしつつも良い緊張感でプレイすることができました。100ゲーム先取とかでやりたいくらいですね。

[おまけ・実践で解説されなかった箇所]
・《魂標ランタン》のイン
⇒《書庫の罠》によって誘発した《ガイアの祝福》の誘発の上から墓地を追放することが出来、《ウルザの物語》から持ってくることが可能なためインしている。

・《不毛の大地》のアウト
⇒対Doomsdayにおいて、《不毛の大地》プレイにより青い土地を置けないことが原因で《狼狽の嵐》や《呪文貫き》が打てず敗北した経験が多く、非青黒Moxから《ロリアンの発見》で青い土地を持ってくることの方が有効に感じていたため。特に後手時はそれが顕著と感じて2枚アウトした。

・最終ゲームは1マリガン後、下記でしぶしぶキープしている。
《Mox Emerald》
《Underground Sea》
《ウルザの物語》
《沸騰する小湖》
《狼狽の嵐》
《悪魔の教示者》
ドローは上から《書庫の罠》《溢れかえる岸辺》
《悪魔の教示者》⇒《Ancestral Recall》
これまで対戦相手が慎重なプレイをしてきていたため、《ネクロポーテンス》が通った後は、打ち消しが潤沢にあるように見せるにはどのプレイをしたら良いかを考え続けていた。ドロー1で《書庫の罠》を引いたことで《ウルザの物語》⇒《魂標ランタン》の準備をしつつトークンで早急にゲームを決めるプレイがちらついたが、青マナを構えていないと見切り発車が通ってしまうと考え、ひたすら手を強く見せることにした。《悪魔の教示者》を打ったターンは残り青1マナしか無く、返しで《Ancestral Recall》+《狼狽の嵐》が打てないことから《精神壊しの罠》を加えるかで迷っていた。結果的には勝利できたが、《Ancestral Recall》が正しかったかは疑問であった。


■テーブルトップ・ヴィンテージの魅力

テーブルトップのイベントは相手の表情やプレイ速度からハンドリーディングがしやすく、普段から相手のハンドやプレイの意図を汲み取ることを心がけてプレイしています。一つ印象に残った例を挙げると、Black LotusやMoxenのプレイから次のアクションが素早くなった時は、マストカウンターのアクションをしてくることが多いことです。ヴィンテージでは0マナファクトが多いので特に顕著に感じました。

少し極端でより細かい例を挙げるならば、非青Moxのキャストと《Black lotus》のキャストの間が一瞬だった時。この時は《Tinker》 + 《狼狽の嵐》でキープしている可能性を考慮して《Black lotus》を打ち消す事を検討します。相手視点では、《Tinker》のキャストまで叶えば浮いた青マナからの《狼狽の嵐》のバックアップにより概ね勝利することができるでしょう。だから精神的な焦りや《Black lotus》の着地を許してもらうために次のプレイが早くなることは自然なことです。上記は極端な例ですが、通常は打ち消されることが少ない《Black lotus》やMoxenであっても、そこから生まれるマナによって次に何をプレイされるのかを冷静に分析できるかが勝敗に直結することが多く、それが私にとってテーブルトップ・ヴィンテージの一番の魅力に感じます。

オールドカードの価格が高騰している現在では、車や家レベルのデッキ価格となることも珍しくありませんし、デッキカットは慎重になります。対戦相手のデッキは勿論のこと、今回お借りしてデッキを使っている立場なのでより神経を使いました。

値段の方で話題になりがちなこのフォーマットですが、マジックの歴史的カードで戦う感動と、0マナを巡った駆け引きができるこのフォーマットの魅力は、是非プレイして感じて欲しいと思います。私が以前挑戦したようにパワー9を使わない構築で挑んでみたり、身内間ならプロキシで遊んでみるのも良いでしょう。「絶対に手に届かないフォーマットだから…」と尻込みするのは勿体ないので、気軽に沼に足を踏み入れることをお勧めします。

少しでも興味を持った方は、(今回デッキを貸してくださった)添削さんが作ったサーバー、「ヴィンテ愛好家の集い」に気軽に入りましょう。
Discordサーバー招待URL:https://discordapp.com/invite/Fd7KvMA


■最後に

最後までお読みいただきありがとうございました。

すぐに叶うことは無いと思いますが、私もいずれはパワー9を揃えて、自分のカードで戦う日を楽しみにしています。

持ってるヴィンテカードはこれだけ

応援してくれた方、ありがとうございました。これからも結果を残せるように自分らしいマジックをしていきたいと思います。

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