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和倉ユースサッカー大会から成長した姿!~高校生として挑んだ国際試合~

昨年の和倉ユースサッカー大会2023に出場した選手が一年後の2024年夏にJリーグトップチームの選手として海外チームとの国際試合に挑んだ
現役高校生として国際試合に臨んだ選手の「この一年の成長」を追った

■海外の強豪チームが来日

 2024年夏、英プレミアリーグと仏リーグアンの強豪チームが来日。J1チームとの強化試合を行った。
・Jリーグワールドチャレンジ2024
 ヴィッセル神戸 vs トッテナム ホットスパー(国立競技場)
・スタッドランスジャパンツアー2024
 ヴィッセル神戸 vs スタッド ランス(ノエビアスタジアム神戸)

トッテナムホットスパーは英プレミアリーグの強豪、スタッドランスは仏リーグアンのチームで日本代表の伊藤純也選手と中村敬斗選手が所属する強豪チーム。

■若きアスリートが召集

 この2試合にヴィッセル神戸トップチームの選手として召集されたのは昨年の和倉ユース大会に出場した4選手。
・本間ジャスティン選手 DF(U19日本代表)
・山田海斗選手 DF(高3)
・濱崎健斗選手 MF(高2)
・渡辺隼斗選手 FW(高2)
 この一年で本間選手はヴィッセル神戸でJリーガとなった。山田選手・濱崎選手・渡辺選手は高校生として継続してヴィッセル神戸アカデミーU18で活動した。

現役高校生(左から渡辺選手、濱崎選手、山田選手)

■神戸vs.トッテナムホットスパー

 2024年7月27日、国立競技場で行われた強化試合。本間選手・濱崎選手が途中出場。英プレミアリーグの強豪に挑んだ。プレー時間は長くはなかったが世界レベルの選手を相手に積極的にドリブルを仕掛けるなど成長した姿を見せてくれた。

ジャスティン本間選手(ヴィッセル神戸33番 U19日本代表選手)

■神戸vs.スタッドランス

 2024年8月3日、ノエビアスタジアム神戸で行われた強化試合。濱崎選手がハーフタイムに交代出場。MFとして積極的なプレーを見せ、神戸の得点につながるパスでアシストを記録。攻撃的なプレーでスタジアムを盛り上げた。さらにスタッドランスでプレーする日本代表の伊藤純也選手や中村敬斗選手とマッチアップするなど成長した姿を見せてくれた。

濱崎健斗選手(ヴィッセル神戸U18 高校2年生)

■成長した姿!

 昨年の和倉ユースサッカー大会に出場して一年。Jリーガとなった本間選手、現役高校生ながら海外チームとの強化試合に召集された山田選手・濱崎選手・渡辺選手。ユース年代における一年という時間は貴重な経験を積み上げることができる年代。
 この一年の成長した姿を追って、今年の「和倉ユースサッカー大会2024」を取材した。

北陸大学フットボールパーク(石川県金沢市)

■渡辺隼斗選手にインタビュー

 2024年8月6日、和倉ユースサッカー大会の会場となった星稜高校グラウンドに「ヴィッセル神戸アカデミーU18 渡辺隼斗選手(高2)」の姿があった。昨年の和倉ユース大会を経験した渡辺選手は、一年後の今年8月3日、スタッドランス戦でヴィッセル神戸トップチームのメンバーとしてベンチ入り。その3日後、渡辺選手は和倉ユースサッカー大会のピッチに立ちゴールを上げた。
 試合後に渡辺選手にインタビュー。この一年の経験や強化してきたことを聞いた。

渡辺隼斗選手(ヴィッセル神戸アカデミーU18)星稜高校グランド

渡辺隼斗選手インタビュー内容
■この一年で重点的に強化してきたところは?
 意識して強化してきたのは「筋力アップ」。強度の高い相手に負けないフィジカルと怪我しない身体作りに取り組みました。
■成長したと実感できる点は?
 フィジカル面での成長は感じつつあるが、ゴールという結果がまだ現れていないので結果につなげたいです。
■8月3日のスタッドランス戦でベンチ入りして感じたことは?
 スタッドランスもヴィッセル神戸もトップ選手はすべてにおいてスピードが速くてついていけなかった。プレーの速さだけでなく、判断や攻守の切替などのスピードが速かった。とても刺激を受けた経験でした。
■山田海斗選手や濱﨑健斗選手との関係は?
 山田選手も濱崎選手もヴィッセル神戸U15から一緒にプレーしているのでオンオフともに仲良くさせてもらっています。濱崎選手とは同学年で同じ大阪出身なので仲がいいです。

■本間ジャスティン選手と2歳違いだが、今シーズンJリーガとなったジャスティン選手のプレーや人間性についてどう感じている?
 ジャスティンさんは身体能力がとんでもない。特に最初の数歩でトップスピードに乗る走りはすごいです。人間性の面では性格が素晴らしくて、とても面白い先輩です。
◾️最後に個人とチームとしての目標は?
 個人としてはとにかく得点にこだわりたい。怪我もあって2年生になってなかなか得点が取れていないので、この和倉ユース大会から得点を上げていきたい。チームとしてはプレミアリーグで優勝したい。国立競技場での決勝に出場して優勝することを目標に取り組んでいます。

試合を終えてリラックスした選手たち(ヴィッセル神戸アカデミーU18)

昨年の和倉ユース大会から一年。現役高校生として海外チームとの強化試合に召集されるまでに成長。和倉ユースサッカー大会は全国レベルのJクラブや高体連チームと対戦できる成長の場。今年は能登半島地震があり能登地区のグラウンドが使用できない中で金沢近郊で開催。困難な状況でも開催できた意義を感じた大会となった。(取材/大田 均)

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