【自己紹介】100歳までの凡夫 生存戦略
漫然とした不安におし潰れそうだった。
日々を焦燥感が包み込み、
”消えてしまえば楽なのか?”
という現実逃避が緩やかに首にまとわりつく。
通帳を見たくなかった。
家計は火の自転車操業のまま20代が終わった。
子供たちの学費工面を考えると絶望と罪悪感があった。
老後は考えたくなかった。憂鬱でしかなかった。
私立ながら大学を卒業した。
地方ながら大都市のある愛知県に生まれ育った。
地域ではそれなりの大きな企業に入社した。
望外だったが出世コースを歩いていた。
社内結婚もした、子供も生まれてくれた。
わが人生は、まさにモデルケースのような設計だった。
なのに、生活は豊かにはならなかった。
フィットネスジムに気兼ねなく通えない生活水準だった。
一度、勉強のためにスクールに通ったら、家計はキャッシュアウト目前になった。
だから我慢をたくさんした。妻からは質素な性格と言われている。
この我慢が100歳までつづくと思ったら、絶望感があらわれた。
高卒の妻を恨んだ。
外食ばかりする妻を恨んだ。
私が自炊し用意した1週間分のおかずを忘れて買い物する妻を憎んだ。
無計画に買い物をし、金をゴミに変える妻に愛想が尽きた。
成長欲のない妻に、騙されたと被害者意識を持った。
時間確保のために買った全自動洗濯機を洗濯機として使い、洗濯物を干すという”主婦らしい・母親らしい行為”に心の安寧を得る妻を見限りたかった。
すべて他人が悪いと思っていた。
なにも、変わらなかった。
いや、生活とメンタルの質はおち、苦しさは上がり続けた。
だからつぎは、
女性を重用しない会社を恨んだ。
出世したのに給与が減った現実を恨んだ。
妻の実家を毒親と蔑んだ。
すべて他人が悪いと思っていた。
なにも、変わらなかった。
20代がおわった。
すべてに飽き飽きとし辟易していた。
だから、すべて自分の責任だ、と思うしか残ってなかった。
そうしたら解決策がみえ、希望が灯ったような気がし始めた。
働ける限り、働き続ければ、生活に困ることはなくなる。
長期的な視野にたち、学び、蓄える。
時間という資産を活用して、なんとなく生き延びる。
それが、自身にとって選択しやすい生存戦略だと思った。
マジョリティにいる弱者なりの生き残りを目論んでいます。
凡夫には凡夫の感性があり、戦略があるはずです。
そんなわたしです。
#自己紹介
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