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自閉症の子供とその家族の血漿アミノ酸レベル【要約/解説/和訳】

「Plasma amino acid levels in children with autism and their families」
より引用

自閉症およびアスペルガー症候群の患者として、その兄弟、および両親の
血漿中のアミノ酸濃度を測定し、
結果は年齢を一致させた対照(年齢が同じ健常者)の値と比較されました。

自閉症またはアスペルガー症候群の患者とその兄弟および両親はすべてにおいて、対照よりもグルタミン酸、フェニルアラニン、アスパラギン、チロシン、アラニン、およびリジンを上昇させ(p <.05)、血漿グルタミンを低下させました。他のアミノ酸は正常なレベルでした。これらの結果は、自閉症スペクトラム障害の子供が調節不全のアミノ酸代謝の家族の背景から来ており、状態の根底にある生化学的基礎のさらなる証拠を提供することを示しています。

・簡易解説
血漿とは血液の55%をしめる成分となります。この中にアミノ酸が含まれて血中を流れているわけですね。

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よくCMなどで宣伝されるようなアミノ酸などは必須アミノ酸などと呼ばれているものが多く。
逆に自閉症などの障害においての、精神的な部分に関わるアミノ酸
主に非必須アミノ酸と呼ばれるものが良く働いているように思います。
(現在の筆者認識)

このアミノ酸の値がグルタミン酸、フェニルアラニン、アスパラギン、チロシン、アラニン、リジンを上昇させて…血漿グルタミンを低下させました。
(p <.05)=100回に5回以下しか起こらない事象

この研究において示されたことは、自閉症になる子供においてはアミノ酸調節に問題があり、特定のアミノ酸の血漿濃度を上昇させ>グルタミンの濃度を低下させたことが示されています。また、その家族間でそれが見られたことから遺伝的なのか、それとも家族の全員が行っている特定の行動がこれらの結果を引き起こしていると認識することができます。

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