
喜多方市 小田付地区について
成り立ち
小田付は、喜多方市の中心市街地に位置し、天正10年(1582年)に町割が行われ、近村から定期市(いち)が移されました。近世には酒や味噌、醤油の醸造業も盛んになり、会津北方の交易の中心地として発展してきました。

江戸時代末期までに成立した道路、水路、宅地割が良く残されており、その上に店蔵など多様な土蔵等が建ち並ぶ町並みは、在郷町・醸造町としての特徴的な歴史的風致を形成しています。


定期市により発展し、在郷町・醸造町へ
1590年から、会津領では「半石半永」=半分お米、半分お金の納税制度が定められ、農作物などを売って貨幣にする為の市が大繁盛!(=六斎市)

農閑期には、漆器や竹細工をはじめ、手仕事でできるもの何でも作って販売しました。
田付川対岸の小荒井村と、市日をめぐる論争を繰り返しながら、会津地方北部を代表する市町として発展。
江戸時代になると、余剰な米や大豆と豊富な伏流水を生かした、酒や味噌、醤油の醸造業も盛んになります。
※小荒井村(現レトロ横丁商店街側)は1564年に町割され、規模は2倍半。小荒井は商人カラーが強く、小田付は醸造町の色合い。
平成30年 国の重要伝統的建造物群保存地区に
町並みを保存しようと平成15年に会津北方小田付郷町衆会が設立されました。震災など、数々の逆境を乗り越え、15年間の努力の末、福島県で3番目の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
保存地区の概要
喜多方市小田付(おたづき)伝統的建造物群保存地区
・面 積 約15.5ヘクタール
・選定年月日 平成30年(2018年)8月17日
・伝統的建造物(建築物) 190件(みせ、主屋、土蔵、附属屋 等)
・ 〃 (工作物) 25件(門、石造物、市神石 等)
・環境物件 13件(庭、樹木、水路 等)
次は、重要伝統的建造物群保存地区について、ご紹介いたします!
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