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根っからの髪フェチ

ぼくってちっちゃい頃からめちゃめちゃ髪フェチなのよ。今でこそフェチという言葉で表すことが出来ているけど、幼稚園児だった頃とかは"異常に好き"って感じだったと思う。ぼくはお母さんに抱っこしてもらっている間はずっと髪の毛を触ってた。上唇と下唇で噛んだりとか、指に巻きつけたりしてた。幼稚園から帰ってくると、お母さんと寝っ転がりながら録画していたドラマを観たりするのだが、その寝っ転がっている間は、お母さんは横になり、肘をついて、手で頭を支える形でテレビの方を向いていた。そのため、ぼくは背後から忍び寄り、母の肘、頬、手と頭の三点によって生まれる三角形の内側に現れる髪のカーテンを、「やってる?」と言わんばかりにめくり上げてみたり、ハープを奏でるかの如くサラサラとしたりしていた。

振り返ってみればただのお母さん大好きっ子だが、未だにこの、髪の毛を触りたいみたいな感覚は抜けていない。ぶっちゃけ女の子の髪の毛とか食べちゃいたいもん。もちろんそんなことしたら色々とヤバいからしないけど、念能力使えるとしたら髪の毛食ってそいつの力とか分かっちゃうあいつみたいな能力にしたい。そしたら「能力のために食ってるんだからね!好きで食ってるんじゃないからね!」って言い訳出来るし。でもダメだ。能力って自分で決めてるんだわ。じゃあぼくは髪の毛食うあいつに弟子入りして、拒んだけどこの能力を覚えさせられた奴になろうかな。

大学2年生になった時にぼくはなんやかんやである程度髪が伸びていたわけだけど、そうやって髪を伸ばしていたのが髪フェチによるものではないとも言いきれない気がしてきた。高校時代は校則があったため、その範囲内でギリギリまで伸ばしていた。朝出かける前にはアイロンをして、四六時中前髪を気にしていたが、これもナルシスト的な思考というよりも、自分の髪を大事にしているホンモノの髪フェチだったように思える。

かと言って、女の子の好きな髪型はロングではなくボブ。ぼくが狂ったのは宇佐美みずきのせいだ。ポニーテールとか女の子らしさ全開な髪型も好きだけど、なんかボブって良い。高校三年間同じクラスだったあのウザいルーム長も、ボブだったおかげで幾分かマシに見えてたし。

これを読んでぼくのことをキモいとお前は思ったかもしれないけど、動物の毛皮とかって撫でてる側も気持ちいいじゃん。それと同じ様に思えばおかしい事じゃなくない?ないよね?

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