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4代続くまちのお米屋「山六」(梅屋敷梅交会協同組合)

大田の米屋 山六は、店主の健司さんの曾祖父から続く地域密着型のお米屋だ。曾祖父は新潟県南魚沼六日町出身で、昭和23年から梅屋敷商店街で営業している。

4代目の健司さんは大田区で初めて五ツ星お米マイスターに認定された。産地の厳選米・地域ブランド米・特別栽培米をはじめ、玄米14種類・白米15種類(取材当時)取り扱っている。 また、5kg以上の注文で無料配達も行なう。

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同年代との出会い

サラリーマンを経て実家を継いだという健司さん。はじめに家業を継ごうと思った理由を伺うと「物心ついた時から育っていたこの街にお米屋さんを残していきたいなっていう思いがあった」という。しかし、お店を継いで自分でやっていくには厳しい現実があったようだ。「ちょうど仕事を辞めた年末にお店を手伝っていたら、自分と同じ年代のお客さんが少ないなって感じたんですね。」

はじめは大変だと感じていた健司さんだが、仕事をしていくうちに他の地域で頑張っている同世代のお米屋さんと出会ったそうだ。様々な地域で自分と同じ世代の人たちが、お米を広めようと新規開拓を目指して営業している姿を目の当たりにしたという。

「その人たちがその地域でお客さんを呼び込んたり、アピールをしたりしていて、新しい世代の方が来てくれるようになっていったという話を聞いて、お客さんが来てないから辞める、というのは違うかなと改めて考えましたね」と話してくれた。今では、組合や懇親会をに積極的に通い、情報交換を行なうことで、より良いお米をお客さんに提供できるよう努めている。

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お米だけでなく生産者の思いも届ける。

そんな健司さんは、ただお米を届けることだけでなく生産者の思いも一緒に届けることを心がけているという。特に直接取引をしている農家さんの場合は、現地まで行き、田んぼの見学をすることもあるという。直接話を聞くことで、栽培の難しさや取り組み方などを深く理解できるのだ。また、そのように販売店と生産者が直接繋がることで、お客さんは安心して買い物することができるのだろう。

お米選びで大切にしていることは、人や環境に優しい取り組みをしているものや、農薬をあまり使っていない特別栽培米を取り揃えることだという。健司さんが継いだ頃には1種類しか取り扱っていなかった玄米の量り売りも、限在では14種類まで扱うようになった。「玄米をメインで買われるお客さんもいるので、そのような健康志向の高い方には農薬が少ない方がいいと思って」と話してくれた。

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お客さんのニーズに合わせて、農薬の有無にまでこだわっているのは、一番にお客さんのことを考えているからなのだろう。お客さんにあったものを提供したいという強い思いを感じた。

また、こうしたお米販売を通して、お米の産地や地域の取り組みなどを知ってもらうことで、お客さんのお米選びの一つの材料にしてほしいのだという。

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『大田の米屋 山六』
大田区蒲田2-26-2
03-3766-8069
10:00~20:00
日曜・月祝定休

近隣は5kg以上は無料で配達を行っています!
今後は配達範囲を区内全域へ検討中。詳細はお問い合せください。

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