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三国恋戦記・感想考察文3 文若ルートの孟徳と文若について

ネタバレあります。
恋戦記未プレイの人は見ない方がいいかもしれません


◆文若ルートの孟徳さんの感想(文若と孟徳について)

PSvitaで文若√を再プレイしました。
EDは花ちゃんが死ぬもの複数と毒も含めて回収してます。
PSPで全キャラ全ルート全エンドコンプしてから
改めてプレイしたので学びが多かったです。
ラストオチやネタバレ全部知っててプレイするとやはり違いますね


孟徳さんが好きすぎて彼の本心が知りたくて他√も再プレイしています
というわけで本稿は文若ルートの孟徳さんについて
孟徳さんと文若さんのやりとりを中心に語ってみようと思います


文若ルートを再プレイして思ったことは
結構孟徳ルートと共通点が多いなということです
同じ魏軍ということもありますが
キャラクターたちを取り巻く状況が厳しくなっていくにつれ
相手を試すように偽悪的な振る舞いをし始める孟徳さんを
(孟徳さんは多分相手を信じたくても信じられなくて、
でも信じたくて試し行動をしているんだと思います)
文若さん(と花ちゃんが)信じられなくなってひと悶着起きて
そして孟徳さんを信じて暗殺を命がけで止めたらハッピーエンド
暗殺を見過ごしたら死亡エンドになるので
ストーリーの流れや構造的にも孟徳ルートとセット感がありました


孟徳さん本人も文若さんルートでは文若さんと揉めたときに
「文若が俺に仕えてるのは俺が一番覇王に近いからってだけだろ」
(別に俺だから仕えてるわけじゃなくて、
条件に当てはまるなら誰でもいいんだろ)
と吐き捨てていましたが、これは自ルートで花ちゃんに対して
「君は自分を好きになってくれる人なら誰でも好きになってたでしょ」
(別に俺じゃなくても条件に当てはまるなら誰でも良かったんでしょ?)
とほぼ同じですよね。


文若ルートで丞相暗殺を文若さんが阻止してハピエン確定した流れの中で
ようやく孟徳さんが優しい本音を吐露してくれて
これまでのアレは誤解だったと判明するところも
本人ルートと同じですよね。


孟徳ルートでは花ちゃんが命がけで丞相暗殺を阻止してからようやく
本人が「火事は俺じゃない。大好きな君を手放したくなかっただけだったんだけど
誤解されてたみたいで、俺こそ君を信じられなくてごめんね。
君が好きだからずっと一緒にいてほしい」
と本人が素直な気持ちを言葉にしてくれて、
孟徳さんの優しさがわかりますが
これが文若ルートでは命がけで暗殺阻止した文若さんに対してやっと
「俺は皇帝になるつもりなんてない、そんな地位にも権力にも興味ない
俺は今までもこれからも俺たちの理想の国を作るために進んでいくだけだから
文若、お前はこれからも俺を支えてほしい」
と本人が素直になってくれて、
孟徳さんが本当は文若さんを大切に想っていたことや
孟徳さんの本当の理想が明らかになります


なんというか、その素直な本心をもっと早く口にしてくれていて
一見残酷に見える振る舞いにもちゃんと
(文若ルートでは寿成も含めた馬一族の処刑や、
丞相暗殺の密勅の存在とか、帝位簒奪をするかしないかとか)
孟徳さんなりの正当な理由があったんだと、あらかじめ教えてくれていれば
こんなにお互い疑心暗鬼になって揉めることもなかったのでは
孟徳さんは本当に自ルートでもちゃんと報連相してよと思ってしまいますが、
報連相できないのが孟徳さんなので仕方がないですね


孟徳ルートは
孟徳さんを信じたくても信じられない花ちゃんと
花ちゃんを信じたくても信じられない孟徳さんが
お互いを信じあえるようになるまでの話でしたが
文若ルートでは
孟徳さんを信じたくても信じられない文若さんと
文若さんを信じたくても信じられない孟徳さんが
花ちゃんが文若さんを支えることによって
お互いを信じあえるようになるまでの話だったように感じました
恋愛シーンも良かったのですが、自分が孟徳さん好きなので
つい孟徳さんと文若さんの絆について想いを馳せてしまいます
(文×花好きな方申し訳ないです)


文若さんは孟徳さんや元譲さんが言及しているとおり
城内の事務仕事は優秀でも、疑り深かったり、思いつめやすかったり、
生真面目すぎたり融通がきかなかったりといった、危なっかしさがあって
誰かの支えや見張りがあった方がいい人だと思うのですが
本人ルートではそんな危うい文若さんを花ちゃんが支えて励ましてくれて
無事に自殺エンドを回避できて孟徳さんとも和解できたのが
魏軍っていいなと思わせてくれる良いルートだったと思います
このルートでは孟徳さんと元譲さんも存在感を発揮していましたね
孟徳さん元譲さんのファンの方で、文若√も周回していた方は多いと思います
特に孟徳さんは同じ魏軍ということもあり
本人ルートの次に出番が多かったんじゃないかと思います


孟徳さんの話をします
ノーマルルートでは他軍から見る丞相曹孟徳でしたが
文若ルートの孟徳さんは自軍から見る丞相曹孟徳でしたね
花ちゃんと恋愛してない他ルートの孟徳さんは
権力者然とした怖さや迫力を見せてくれるのでギャップ萌えできます
ルート終盤で馬寿成たちを処刑したことについて
文若さんと口論していた孟徳さんは怖くてかっこよくてドキドキしました
一番好きなのは「帝はよほど俺のことがお嫌いらしいよ」という台詞です
孟徳さんは厳しい局面でも、結構明るかったりおどけたりしていますが
↑の台詞のときは違って、語尾の「けっ」みたいに吐き捨てる感じとか
なかなかない明るさゼロの怖い孟徳さんでドキドキしました


でもそんな怖い面を多く見せる文若ルートの孟徳さんですが
ルートの終わりには実は優しかったのが分かるので
本人ルートの孟徳さんと同じ人なんだなと思えます
「他ルートでも「らしさ」が描写されている」という意見に私も同意です

余談ですが、文若さんと孟徳さんは好対照なふたりですが
嘘が嫌い・誤解されやすい点は一致してますよね
孟徳さんが「軽薄で誤解されやすくて嘘が嫌いで天邪鬼で融通が利く、間違ったことでも必要ががあればする」
タイプだとしたら
文若さんは「生真面目で誤解されやすくて嘘が嫌いでまっすぐで融通が利かない、間違ったことは絶対やりたくない」
タイプなのかなと思いました
孟徳さんも案外まっすぐで思いつめやすい一面もある気がしますが
本人ルートで歌妓さんに「あなたの詩はまっすぐね、詩だけがまっすぐ」
と言われていたのでやっぱりひねくれてるのかなと思いました

文若ルート再プレイも楽しかったです。
お疲れさまでした


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