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なぜ家族は、家探しで疲弊するのか?

今に続く、ずっと同じ家探しの方法

家を探す多くのご夫婦やご家族は、家探しをスタートさせる前に十分な話し合いの機会を持っていません。

「家でもそろそろ買おうか?」となり、取り敢えずネットを見たり、不動産業者に行ったりして、物件の内覧をしたりします。

そして、一から営業マンに教えてもらい、気になった物件を片っ端から内覧していきます。

ご夫婦やご家族で、住まいに対する意見交換が始まるのは、ようやくここからです。

もっとも、ご夫婦の力関係で、なかなか意見を言えないご主人や奥様もおります。

お互いが意見をしっかり主張しないから、何件内覧しても決まらないで疲弊していきます。


間違った不動産営業マンへの評価

家探しを開始してから数か月後にようやく購入する物件を決めたとします。

その時の営業マンへの評価は、「親身に色々と教えてくれた」「何件も嫌な顔せずに内覧に付き合ってくれた」等が多いです。

果たして、不動産の知識を色々と教えるのが、不動産営業マンの一番の仕事でしょうか?
果たして、何件も何件も内覧させることが、不動産営業マンの一番の仕事でしょうか?


私が提案する家探しの方法

私はこう思います。

不動産営業マンの仕事は、不動産の知識を伝えるよりも、家を求めているお客様(ご夫婦やご家族)の希望を聞き出し、各々の希望を擦り合わし、家探しの優先順位を明確に提示すること。

そして、

内覧件数を限界まで少なくすること。

です。

内覧は大切なお客様の時間を割くことです。必要以上にするべきではありません。

家を購入するほとんどの方は融資を引いて購入します。

購入できる価格が最初に決まってきます。購入できない物件の内覧をしても意味はありません。

購入できる物件で、お客様の希望条件をあぶり出す作業が必要になってきます。

多くの仲介業者の営業マンがここを蔑ろにします。「適当に何件か案内していれば、いずれ決まるだろう」と安易に考えます。

家探しにおいて、優先順位を明確にしないままに、内覧を開始するから決めるまでに数か月もかかるのです。

ご主人様の意向、奥様の意向、お子様の意向をちゃんと聞けば、各々が希望があります。

それをご家族内でやろうとしても難しいと思います。

第三者が入って各々に語りかけて、希望を言語化し共有してもらう必要があります。

ご家族でやろうとしても無理な理由は、ご家族の中には力関係があり、そもそも不動産に詳しくない人が間に入っても上手く纏められるはずがないです。

家探しの優先順位の項目とは、例えば「駐車場付き」だったり、「間取りは最低2LDK」だったり、「2階以上の部屋」と、そのお客様毎で全然変わってきます。

要は、絶対に譲れないポイントを抽出し共有するのです。

そして、その譲れないポイントを全て満たす物件があったら購入すると決めるのです。

ここで、この覚悟をしないと不動産は購入できません。

「もっといい物件があるのではないか?」と思い始めたら、絶対に不動産は買えません。そういうものです。

例えば、「10物件見てから一番良かった物件を買おう」と考えて内覧をスタートする方がいます。こういう方は失敗します。

今まで何人もこういう方を見てきました。

なぜ失敗するのか?

それは、10物件見終わってから購入する物件を決めたときには、その買いたい物件は売れてしまっているからです。

この失敗経験をした人は、それを肌で感じるので、「次からは、欲しい物件があったらその日中に決断しよう」と学びます。

一度でも不動産を購入した人は良く理解されているのですが、初めての方はなかなか理解されないです。

だから私がこのように発信しています。

一人で不動産を購入するなら、すべて自分が決めるのでスムーズに行くでしょう。

ただ、ご夫婦であったりご家族であったりと、自分以外の人と一緒に物を購入する訳ですから、事前にしっかりと意見交換をして頂きたいです。

絶対に譲れないこと、譲れることを明確にするべきです。

言語化し、共有しましょう。

家探しを開始してから、「相手の考えを始めて知る」という方は少なくないです。

内覧に同行していて、「えっ、そこに拘るの?」「それだったら最初に言っておいてよ!」とご主人が奥様に言っていたり、奥様がご主人に言っていたりする状況に何度も見ました。

家探しをしようと決めたからと言って、家でしっかりと住まい探しについて意見交換がされることはほとんどのご家庭でありません。

皆忙しいですし、何をどう話して良いかも分からないからだと思います。


結論:家探しは一か月で決まる!!

家探しにおいて、ちゃんと話合いが持たれていれば、一か月以内で決まります。

数か月間、毎週末、内覧しても内覧しても決まらない方達は、家に求める項目が定まっていないまま動いているのです。

「求める項目が定まっていない、共有されていない」・・・はい、決まるわけがないです。

そして、「何件も見ていればいずれ、パーフェクトな物件に出会える」という妄想を抱いているのです。

半年内覧して買えない人は、「買えない人」になります。

パーフェクトな物件なんて存在しないのです。

立地良くて、日当たりが良くて、駅から近くて、価格もお手頃で、、と完璧を求める人が少なくないです。

そのような物件は絶対にありません。100件内覧しても、出会えることは絶対にありません。

不動産の購入は人生でそう何度もあるわけではありません。ただ、その購入する家で人生の幸不幸が決まるわけではありません。

家探しで疲弊するのもおかしな話ですので、楽しく効率よく家探しをして頂きたいと願っております。


不動産業界や不動産取引の有り方を健全な方向に変えるため、日々、不動産の仕事に邁進しております。サポート頂けたお金は全て弊社の不動産事業に使わせて頂きます。