推しを産んだ話④

前回の続きです。

さて、検査入院も無事終了しあとは本当に出産を待つのみ!(と思いたい。)
退院後、血糖値増加防止のため毎晩食後に30分ほどウォーキング。
晴れていて夫がいればお外へ。悪天候や夫不在時は近所のジムへ。

これがよかったのか、その後の妊婦検診では赤ちゃんもだいぶ降りてきていて、子宮口も3センチほど開いているのであとは陣痛を待つのみの状態です。
この時、37週とかですね。

予定日前には生まれそうと言われ、満月新月や満潮の日付を調べ近づくにつれ勝手に緊張し、過ぎては一喜一憂。
焼肉にオロ○ミンCなど、陣クス(陣痛が来るためのジンクス)を言われるものは全て試すも、なにも効果なし。

生まれるタイミングは、お腹の中で赤ちゃんが準備が整った時とは言いますが、うちの太郎さんずいぶんお腹の中の居心地がいいようで…

そして迎えた出産予定日2日前の妊婦検診。
言われることは一緒です。降りてきていて、子宮口も3センチ変わらず。
予定日ぴったりとかに生まれるかもね〜

迎えた出産予定日。特になにもなく。
ウォーキングにスクワット、声かけを何度やっても太郎さんは出てくる気配がなく。
その日は夕食に食べたかった近所の美味しい(と噂の)ラーメン屋さんに行って
ちょっと遠回りして帰宅。あ、写真見返したらスタバも飲んでるな。

休日を挟み、前回の検診から5日後。
再度妊婦検診へ。もうとっくのとうに補助券は使い切っているので、自費は地味にしんどいです。
もう妊婦検診全部無料で良くない!?

この日の検診でも言われることは変わらず。
ですが、もう予定日も3日経過しているので、あと1週間待って生まれなければ
誘発分娩をしましょうとのご提案がお医者様から。
まあそうなりますよね〜出てくる気配ないですし。

卵膜剥離(通称内診グリグリ)やっておきますね、と言われグリグリ。
地味に痛かった…転んで派手に擦りむいてジンジンする感じ?

なにをやっているか、わかりやすく説明しますと…
茹で卵の殻を剥くときに薄皮が殻についているのわかりますか?
あれが赤ちゃんと羊水を包んでいる膜だと思ってください。
で、卵のからが子宮です。
子宮から膜を剥がすという行為をやっているので痛いんです。
剥がしているので出血もあります。量は人それぞれですが。
痛みをどのように感じるかも人それぞれなので、めちゃくちゃ痛かった陣痛より!という方もいれば、全然痛くなかった気づかなかったという方もいます。
私はその中間くらいですかね、痛みの感じ方としては。

とりあえずまた3日後の検診の予約をして帰宅。
内診グリグリした後に生まれたなんて話を聞くし、もしかして今夜陣痛きちゃったりして!?
なんてワクワクしつつ、内診の影響で軽ーく出血していますがなにもなく。
出血と言っても生理の終わる前みたいな茶色いおりものというか…
とりあえず鮮血ではなかったです。
人によっては鮮血が出て、それがおしるしで!みたいな話も聞きますがなにもなく。
夫を夜勤に送り出しそのまま就寝。

翌朝、なにもなく夜勤から帰宅した夫に起こされ起床。
朝食食べてラジオ体操して、就寝する夫と一緒に私は昼寝。

本当はもっとお散歩とか行ったほうがいいのかも知れませんが、なんせ腹が大きいので疲れちゃうんですよね〜
(起きてやったこと、ご飯食べてラジオ体操しただけなんだけどな!!!)

昼前に寝ちゃったかな〜
いつもは夕方に目が覚めて夕食作るんですが、この日は違いました。

14時ごろ、急に生理痛の重いときというか、めちゃくちゃ下痢の時みたいな
腹痛がずどん!と来て急に目が覚めました。
言葉にはできないんですが、感覚的に「これ陣痛だな」と思い起きました。
お手洗いで破水や(多量の)出血がないのを確認してとりあえず間隔を測りました。が、まだ30分間隔くらいなのでおやつにドーナツとポテチを食べました。
あと、なぜか冷蔵庫に入っていたオロ○ミンCも飲んでぐーたら。

そんなに気になるほどの痛みでもなく、テレビ見たり動画みたりしていたら、17時になってしまったのでそろそろ晩ご飯の準備を。
産休中、自炊にハマったので今日のメニューは牛丼(豚肉ver.)です。
(誰かつっこんでください、それは誰でも作れるメニューだとw)

玉ねぎを切って醤油と砂糖と水とお肉を煮るだけなので10分もあれば完成です。

…が、この時気づけば陣痛間隔10分。

痛みも、生理痛の結構ひどい時みたいな感じだったので、鍋をかき混ぜつつちょっと動きを止めて痛みに耐えてまだお鍋かき混ぜて…
スマホが手元にあれば確実な陣痛間隔が測れたんですが、充電中かつキッチンと充電しているリビングが微妙に離れているので陣痛カウンターアプリはかなり曖昧。笑

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作り終えて、リビングに戻ったときにはすでに5分切ってます。
ただ痛みの感じは生理痛のひどい時のまま。
別に全然耐えられるので、テレビを見ながら陣痛に耐えます。
痛覚が馬鹿なのか、耐えるというよりは「イタタタ」と思うだけ、という感じでした。

19時ごろ急に間隔が開いているのはお風呂入ったからですね。笑
いつもはご飯済ませて入るんですが、このあと破水しても嫌だなと思いこの日は先に入浴。

一応破水していないことを確認して、寝ている夫をすぐに起こせるようにスマホは脱衣所に持って行きました。

お風呂でしっかり汗を流し(かくようなことしてないけど)、しっかり無駄毛処理をして(※後日談あり)、熱めが好きなので熱めのお湯にしーっかり浸かりました。家のお風呂 is 最高。

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体を温めたことがよかったのか、確実に間隔が狭まりました。
でも痛みは重い生理痛のまま。

いつもより早めの入浴でうるさかったのか、夜勤前の夫起床。

一応陣痛が来ていることを知らせたら休みをとってくれました。
ありがたや〜
急に休ませてくれた会社もセクシーサンキュー。

風呂も済ませ、夫も起き、破水もしていないので晩ご飯を。
確か20時ごろでしたかね。
なにを思ったのか、豚丼と食べた後にドーナツも食べました。

ほら、出産は体力勝負だから!
(という言い訳の、完全にただ食べたかっただけ)
(でも賞味期限もう切れそうだったから…)

ちなみにこの時の陣痛間隔はこんな感じです。

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病院からは、間隔が5分を切ったら電話するように言われていたので
晩ご飯を済ませて入院バッグも玄関先に用意して一応電話。

「間隔の割に声は大丈夫そうだね〜」

そうなんですよ助産師さん。
間隔は狭まってるのに痛みは全然耐えられる痛さなんですよ。
動画とかで5分間隔とかだと絶叫してる人とかいたのに、わたしドーナツ貪ってましたもん。ミ○ド美味しかった〜

その感じだと入院しても自宅に帰される確率が高そうとのことで、まだ自宅待機。
破水してなければお風呂とか済ませていいからね〜と言われましたが、もう済んでるんですな〜

入浴に夕食に全て済ませ、遂に生まれる!という興奮で眠くもならず。
とりあえず、仰○ニュースを見てだらだら。

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だらだらが過ぎましたかね。
どんどん伸びる陣痛間隔。笑

10分は切っているものの、5分以上のことも多々。
このまま陣痛がどんどん遠のいても困るので、夫と近所にお散歩に。
破水しても困るので、遠回りせず、でもあえて階段や坂道を選びました。
仰○ニュースのときにやたらロート製薬のCMが流れていたので散歩中ずっと口ずさんでました。

というのも、本当に耐えられなくなると声も出せない、と聞いていたので
歌えるということはまだまだなんだな、という自己確認というか。笑

そんなこんなでたっぷり1時間お散歩をした結果!

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3分を切るくらいになりました!
ちなみに、家に帰る前にトドメじゃ!と、マンションに住んでいるんですが1階から6階まで階段を登って帰宅。

この時にはまだ歌えるけど(歌えるんかい)、立ち止まらないとしんどくなってました。
お散歩中も本当は立ち止まりたかったんですが、歩みを止めたら自分に負ける気がして必死に歩きました。
(なんなの?前世は武士か何かなの?)

ちなみに痛みは、生理痛のめちゃくちゃひどい時みたいな感じですね。
痛いけど、深呼吸すればまだいけんな!みたいな。(痛覚死んだんか?)

お散歩から帰宅し、手洗いうがいをしてきちんとコロナ対策をして、再度病院に電話。

「声の感じ平気そうだけどね。でもその間隔なら来る?」

逆にまだ家にいていいの!?
という感じですが、声に出ないだけでまあまあ痛いので病院へ。

予め登録していた陣痛タクシーは特に週末とかではなかったのですぐに捕まりました。

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電話しつつ記録していた間隔はこんな感じです。
電話したら安心したのか、痛みはちょっと治っちゃいました!笑

タクシー会社から破水に備えレジャーシートかバスタオルを持参するように言われていたので、入院バッグと陣痛バッグさらにバスタオルとかなりの大荷物。笑
(この中身の詳細は後でね〜)

仕方ないんです、コロナで面会が一切出来なので必要だと思うもの全部持ったので。
ちなみに入院用のバッグはNarayaのLサイズ、陣痛用はNarayaのMサイズです!

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↑これが陣痛用で

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↑こっちが入院用。

CAさんやタカラジェンヌさんが持っていることで有名なのですが、大容量なのに軽い!そして安い!

これと、飲み物を500mlペットボトル5本にウィダーゼリーも5本の大荷物とともにいざ、産院へ!

自宅から病院は車で15分ほど。
深夜なので道も空いていて、スムーズに到着しました。

タクシーの運ちゃんに、頑張って〜!と送り出され、お礼を言ってサヨナラ。
夜遅くに安全運転ありがとうございます。

夜間口から入るんですが、その先はもう本人以外入れないので、タクシーに一緒に乗ってくれた夫とも荷物を受け取りここでサヨナラ。

コロナさえ無ければ立ち合い分娩可能だったのに…
憎きコロナめ…

重たい荷物を受け取ってバイバーイして、夫は終電がないのでタクシーで帰宅。
(さっきのタクシーは帰ってしまったので流しを探したそうです)

3分間隔でまあまあしんどいんですが、大荷物担いで陣痛室の入り口まで歩きます。
防犯カメラで見ててくれるのでヤバそうならすぐ来てくれるらしいんですが、私があまりにスタスタ歩くから誰も来てくれませんでした。

さすがに陣痛室手前でたまたま出てきた看護師さんがあまりの大荷物に手伝ってくれましたけど。笑
重かったのが飲み物が入ったバッグだったので渡しちゃったんですが、なんか申し訳なかったな〜と今更。

夜間口から陣痛室まではまあまあ距離があるんですが、スタスタを歩いて到着。
ここで母子手帳を渡して、着替えを受け取ります。
陣痛室は大部屋で、半分くらい埋まってましたがシーン。

動画で見るような絶叫してる人もおらず、灯りが漏れて無ければいるのかわからないくらい。

お邪魔にならないよう、私もそっと着替えてモニター(赤ちゃんの心拍などを監視する装置)をお腹につけていざ待機!

ちなみにこれがその時の陣痛間隔です。
病院着いたらもういいと言われたのでこれが最後!
(※途中開いてるのはタクシー降車後、着替え終わるまでスマホいじれなかったからです)

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夜間で助産師さんも少なく、バタバタ着替えてベットに横になってしまったので、ここで後悔に気づきます。

陣痛バッグにテニスボールやら汗拭きタオル、充電器に飲み物。
色々入れていたのにスマホとストローを刺した飲み物だけ手元に置いてベッドイン(言い方w)してしまったんです。ヤッチマッタゼ…
腕の短さも相まって手を伸ばしても微妙に届かない位置にバッグを置いてしまい
以後、出産後まで私がバッグに触れることはありませんでした。

そんなこんなで横になると、なんだか痛みが増したような気が。
全然声を上げるとか、耐えられない!というレベルではないんですが、痛みに集中できる空間になったということもあってか痛い。

とはいえ、この痛覚ばか女。
呼吸をしっかりしていれば全然耐えられる感じです。
YouTubeで深呼吸の吐く呼吸を長くすると副交感神経がどうのこうのでいいと聞いたので実践してました。
(※副交感神経が活発になり、お産が進みやすい、かつリラックスできる状態になるらしいです。また睡眠時にも同様になるので夜間に陣痛が来るのも同じ理由らしい※)

途中、助産師さんが内診に来てくれて、子宮口も4cmほど開いていて柔らかいから順調と言ってもらえました。
ですが出産時の子宮口は10cmなのでまだまだです。
また来ますね〜と言われ、スマホをポチポチ。
夫にちゃんと帰れたかの確認やら、晩ご飯の残りを冷蔵庫に入れたかの確認をしたり。

しかし呼吸でリラックスできたのか、ただ単に夜で眠くなったのかわかりませんがこのあと睡魔に襲われ1時間ちょっと寝ました。笑
その間ももちろん陣痛は来ていたんですが、勝者、睡魔!

この起きたのも、助産師さんの内診で起きたような感じです。
無ければ多分もうちょっと寝てました。

起きたのは3時前くらいだったかな…?
入院して約2時間半。さすがに痛みも増してきて、気づけば無意識に髪の毛を掴んでました。あと、ベッドの柵に足の指を挟んでいました。
そっちに集中するからか、なんか楽でした。
痛いはもちろん痛いんですが、呼吸をしっかりしていれば「もう無理〜」というほどではありませんでした。
髪の毛掴んで、ベッドの柵に足の指挟んでいれば全然耐えられる感じです。

助産師さんが内診の時に「朝方には生まれるかな〜?」と言い残していったんですが、勝手にもっとかかると思っていたのでびっくり。
動画とかで、生まれる前にみんな叫んだりしているので、もっと痛くなると思ってたんですもん。
また、この時助産師さんに「しんどかったら姿勢変えてもいいからね〜」と言われたので、寝ていた状態から座ってみました。
なんとなくこっちの方が楽!でしたが、モニターがうまく取れなかったらしく座り方を直すために立ち去ったばかりの助産師さんがすっ飛んできて申し訳なかったです。
(※赤ちゃんの心拍などを監視しているので、急に監視できなくなりヤバくなったと思われたみたいです※)

モニターを直してもらい、その後も何度か内診してもらうんですが太郎さんは大変よく寝る子なのでこの時も寝ていたようでお腹を揺さぶられました。笑
なんでもない時にやられるのはなんとも思わないんですが、陣痛中にやられるとまあまあ拷問でした。
思い返せば、妊娠中のNSTも寝ていて倍の時間がかかり、よく寝る子でした。
産後もこれに苦しめられたりられなかったり…(それはまた後日)

そしてこのあと、ついに破水!するんですが、長くなってしまったので一旦ここまで。
長々と呼んでくださりありがとうございます。
コロナ渦での出産レポ、後日談含めあと少し続きますのでお付き合いいただければと思います。

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