地域の情報をエリアを超えて伝える意志を持ちたい〜宮城県民放4局同時配信実証実験を終えて〜
MediaBorder3月2日の記事では、広島県の民放4局による実証実験について中国新聞の山本氏に取材した。
この実証実験は、同じタイミングで東日本、西日本それぞれで行われ、東日本では宮城県が対象地域となっていた。西の話を聞くと、東の話も知りたくなる。宮城の場合は宮城テレビが幹事役となったと聞いた。そこで、同局の技術推進部・阿部和彦氏にZoomで取材した。広島の実験と意外に様々な点で違うのが面白かった。また阿部氏がこの実証実験に意欲的に取り組み、大きな手応えを感じた様子なのも頼もしく受け止めた。ローカル局が厳しい状況にあるからこそ、果敢にチャレンジしていこうという姿勢は、他の局の皆さんにとって大いに参考になるだろう。ぜひじっくり読んでもらいたい。
※宮城テレビ・阿部和彦氏 背景の蝶は会社の会議室の装飾だそうだ
広島では中国新聞社が窓口役となったわけだが、宮城での実証実験は受託事業者である三菱総研から宮城テレビに打診があった。阿部氏としてはかねがね、ローカル局がネットになかなか踏み出せていないことに危機意識を持っていたのでいい機会だと思い引き受けたそうだ。
宮城県内の他の局へも、阿部氏が呼びかけ役となった。技術部門同士は日頃から情報共有もしており、すぐさま応じてくれたそうだ。そこから先は各局の中で様々な意見も出たようだったが、最終的には全局とも快く賛同してくれたという。
ここから具体の話になると、広島の実証実験との様々な点での違いが興味深い。
県外にも向けて、30分番組を同時配信
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