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民放キー局決算から、見えつつある?勝ち組負け組

2021年度第1四半期の民放キー局各局の決算が出揃った。MediaBorderとしては例によって、決算資料からグループ全体ではなく局単独の数値、なかでも「放送収入」に絞って分析していく。それが「放送局」の現状を示すと考えるからだ。

ちなみに2020年度決算が出た際の記事(5月17日付)はこちらだ。

コロナ禍で軒並み放送収入が大きく下がった前年度から一転、今年度第1四半期は前年対比でプラスとなった。それを示すのが冒頭の表だ。日本テレビとフジテレビのタイム収入が下がったこと以外は、プラス。スポットでは50%以上前年比プラスという驚愕の数字だ。

参考に、昨年度の同じ第1四半期がどうだったか、表を示しておこう。

在京キー局放送収入2020_1Q

全体的に大きくダウンしていた。とくにスポットは3割減で、歴史的急減だった。

だが下期に持ち直し、通期では1割程度の減少で済んだし、今期に入ってからはV字回復を遂げている。

とはいえ、あくまで前年と比べての話で、V字回復と言えるには前々年度と比べる必要がある。そこで、第1四半期の放送収入を2018年から今年までの推移をグラフにしてみた。すると、気になる局が出てきた。

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