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ローカル局の主体性は失われていくだけなのか?

総務省「デジタル時代放送制度検討会」の本気

総務省による有識者会議「デジタル時代における放送制度の在り方に関する検討会」が昨年11月にスタートした。MediaBorderでは岩井義和氏による議事録をお伝えしてきた。

NHK放送文化研究所の村上圭子氏が「文研ブログ」にこの3回の論点をわかりやすくまとめているので、こちらも参考になると思う。

前の「放送を巡る諸課題に関する検討会」は事実上NHKの同時配信について議論する場だったが、話が進まず何を議論しているのかわからない印象だった。それと比べると、総務省側の「意志」を感じる。何らかの結論へ会議を向かわせようと導いているように思える。その分、議論の行先をきちんと見据えておく必要もあるだろう。

第4回は初めて筆者も傍聴してみた。音声だけだと眠ってしまいそうなので躊躇していたのだが、Webexを利用した映像による会議だったので負担なく参加できた。

さて今回はこのようなプログラムだった。

総務省「デジタル時代における放送制度の在り方に関する検討会(第4回)配付資料」より

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