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【推し記事】掴み食べのメリットがわかりやすいぞ

先日、離乳食後期の口の発達について素晴らしい資料をご紹介させていただきました。

今回は掴み食べについて考えてみたいなと思います。


とてもわかりやすく、素晴らしい記事を見つけたのでご紹介しつつ、息子の食べ方を見ながら言語聴覚士の私の見解を入れていってみます。

参考記事はこちら🔽

こどもの発達支援をお仕事としている臨床心理士さんが執筆されています。

これはスプーンの持ち方について説明されている記事ですが、掴み食べについてもとてもわかりやすく解説してくださっているんですよね。


是非元記事を読んで頂きたいのですが、今回は特に参考になったポイントを取り上げてみます。


掴み食べ3つのメリット

🍀五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)をすべて使える
🍀ちょうどよい力加減が分かりコントロールができる
🍀自分の一口量の加減が分かる
参考:朝日/臨床心理士 発達&子育て支援


この3つは特に大事ですよね!

最初は手でぐちゃぐちゃにしてしまうと思いますが、それも大切な発達段階の一つ。

しっかり自分で見て掴むことで視覚を刺激して、触ってみることで、まず熱い・冷たいや匂い、音もわかり触覚・嗅覚・聴覚も刺激されます。

さらに口まで持っていき、舐める、かじると味覚で味を感じます。

こう見てみると、掴み食べは五感全てを使っていますよね。


実は…
子供は五感全てから刺激を受けてそれを感じとることで言葉も覚えていきます。

なので、言葉を覚えさせるためには写真や動画だけでなく、実物を体験させた方がいいと言われているんですよね。

写真や動画が悪いわけじゃないですが、刺激を受けるのは視覚と聴覚だけです。

実物であれば、触り心地や匂いがわかるし、口で確認することで味覚も刺激されます。
赤ちゃんが本物志向と言われるのはこのためですね。


オモチャや本だけでは経験できない体験をお子さんに与えてくれます🌸

と参考記事でも言われているように、掴み食べは赤ちゃんに沢山の刺激を与え、スプーンや言葉の発達を育みます。


手の機能の練習

ぐちゃぐちゃに握り潰したり投げたりするのは手や指の感覚を掴む練習をしている真っ最中。

強く握りすぎてしまうとつぶれて食べないので、繰り返し手づかみ食べをしていくうちにちょうどよい力で食べ物を持てるようになります💡

うんうん。
息子も今まさにぐちゃぐちゃにしてみたり、机に刷り込んだり、叩きつけてみたり、やりたい放題してくれています。笑

潰さないように上手に力をコントロールしながら掴んで、自分の口に入る量を調節して綺麗に口に入れられるようになるのはもう少し先かな〜

こう書くとすごく高度なことを覚えてやらなければいけないんだなと思いますよね。


ポイントは
手と口の協調動作手指の機能

最初の段階では手と口の協調動作と手指の機能ががまだ未発達なので、しっかり掴めておらず、指が口に入ってしまい食べ物を見失っています。

生後6ヶ月


次の段階では、しっかり食べ物は掴めていますがまだ手指全体で掴み、顔を傾けて食べ物を口に押し付けてなんとか横側から入れ込もうとしています。

生後9ヶ月


最近ではだいぶ掴むのが上手くなり、口の大きさに合う部分を正面からまっすぐ入れることができるようになってきました。

生後10ヶ月

このように段階的に手と口の協調動作や手指の機能が発達していきます。

うちは離乳食初期から赤ちゃんせんべいを持たせてみることをしていました。

理由としては、掴むと砕けたり、舐めるとベチャベチャになるような、触っている途中で形態が変わる物を体験させたかったからです。

※もちろんすぐ近くにいて、口の中に大きなカケラが入ったらすぐ出すようにして窒息には充分配慮して行っていました。


初期から行ったから早く掴み食べができるようになった、ということは特にありません。笑

ただ、早くから色々な触感に触れているということはメリットはあれどデメリットはないだろうと思って行っていました。

結果、発達の段階や成長がよくわかるのでやってよかったなぁと思っています。

とても大切「かじり取り」

参考記事ではあまり触れられていませんでしたが言語聴覚士らしい観点を付け足すなら「かじり取り」もすごく大切ですね。

かじり取りから飲み込むまでの口の動きを細かく説明すると、

①柔らかくて大きな物を唇で捉えて保持
②前歯で一口の量を噛み切る
③舌で奥の歯茎に乗せて噛み潰す
④舌を上顎に押し上げながら食物を集めて喉に送り込む

このような一連の流れが必要です。

いつまでもスプーンでドロドロの物をあげていると、④の機能だけで食べることになるので①〜③の機能を獲得することができません。

よって「丸飲み込み」が定着してしまうんですね。

丸飲み込みは窒息のリスクとなってしまうので、1歳以降も癖づいている場合はなるべく早く治してあげなければいけません。

最初から大きい物を渡したとしても、先に説明したように手の機能がまだ上手く使えない場合、いっぺんに全部はこなすのは難しいですよね。


一口大の物を上手に噛み潰して食べられるようになってきたら、まずは赤ちゃんの一口量に合わせて食べ物を持ち、大人の介助でかじり取らせる練習から行っていきましょう。

生後10ヶ月

自分でやりたがる場合は、赤ちゃんの手を持って調節してあげてくださいね。

自分の食べやすい一口量がわかってきて、かじり取るための口の機能と手の機能が発達してきたら徐々にできるようになります。

と、いうことで私の意見も補足してみました。

今回はおすすめ記事を紹介しながら、手づかみ食べに焦点を絞ってまとめてみました。


ここまで読んでくださりありがとうございました!

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