入りこむこと

テレビのチャンネルを変えていたら
FNS歌謡祭がやっていた

ぼーっと見ていた中

俳優の高畑充希ちゃんの
パフォーマンスに釘付けになった

椎名林檎さんが充希ちゃんからの依頼で
書き下ろしたという、「青春の続き」

歌い手が曲に入り込んでいたのか
曲の世界が歌い手に憑依していたのか
ふたつに境目なんてなくて
完全に一つだったように思う


作品を心いっぱい、体いっぱい
表現しようとしていて、できていて
もう本当に、息を呑んだ


歌を歌い上げながら、
その曲の言わんとしていることを
ものすごく丁寧に、
一瞬一瞬をしっかり味わうように
歌い上げる姿が本当に素敵だった

観終わった後も、こうして
余韻でひたひたになってしまっている



わたしは大学生の時
ギターサークルに所属していた
そこで歌をたくさん歌わせてもらった

サークル仲間だけの内輪のライブだが
やっぱり人前で何かパフォーマンスをする
というのは、とっても緊張する

本番で歌っていて、
声が裏返ってしまうこともあったし
緊張で喉が締まり、
練習で出せていたはずの高い高音が
出せなかったこともあった

それで何度も恥ずかしい思いをしたり
悔しい思いをしたり、反省したりして、
次の発表に向けて
また練習したりしていた

でもやはり、
練習以上のパフォーマンスを
本番で行うのは難しいのだと
何度も強く実感した


だから、
今日観た充希ちゃんパフォーマンスは
その当時の自分が見たら
きっともっともっともっと
圧倒されて、ショックを受けて
そして同時に、
心を奮起させてくれるものだったと思う


日頃からテレビに出て
パフォーマンスをしている芸能人の人たちは
わたしの学生時代とは違い
仕事として、パフォーマンスをしている


だから、努力はして当たり前
と言ってしまえばその通りである


だけどやっぱり、本番で
自分が大切にしたいこと、
表現しきりたいことを
観てもらう人に伝えられるというのは
素晴らしいことだと思う

相当練習の段階から本気の本気で取り組んで
やりこんでやりこんでやりこんで
本番にやる時には慣れて
技術も思いもしっかりと馴染むくらい
なんなら、日常生活にも
取り組んでいる余韻が入りこむくらい
やらないと、あそこまでのものは
なかなか出来ないのではないか



心からかっこいい、憧れるなぁ
そう思ったパフォーマンスだった

高畑充希ちゃんの演じる姿や歌歌う姿
もっと観てみたいな

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