難病になったら、思ったよりも仕事するのがしんどくなった
おすずです。
まず始めに、私は、
"ハンデがあっても笑顔で楽しい人生にする!"
みたいなタイプではありません。
今回のお話も読んでいてイライラさせてしまうかもしれません。
私の持病
私の持病は、ベーチェット病です。
その中でもわりと珍しい「腸管型ベーチェット病」です。
症状としては、
・腸に潰瘍がある(できやすい)
・口内炎
・関節痛
・できものができやすい
1つ目の「腸に潰瘍がある」以外は結構地味な症状だと思いませんか?
「腸に潰瘍がある」についても、周りからは見えないし、
自分自身も「あっ、いま一つ潰瘍できたな」などと自覚することは難しく、
何となく痛いなぁ、とか、お便の様子がおかしいなぁ、とかそんな日々です。
今回は、こんなに地味な症状でも、仕事をするとなると結構しんどいんだなぁと思っている話です。
寛解期ってなんだ?
ベーチェット病は現代医療では治らない病気です。
一般的には、
症状が出る「活動期」という時期と
症状が治まる「寛解期」という時期が繰り返され、慢性的に経過する
と言われています。
しかし、当事者として言わせてください。
わたしは、寛解期でもある程度の症状があります。
具体的には、寛解期だとしても、
・腸に潰瘍がある(できやすい)
→常に潰瘍はある。寛解期は大きさや深さの程度が低くなる。
・口内炎
→1個2個はできることがある
・関節痛
→痛いけど歩ける
・できものができやすい
→普通のニキビ
くらいの不調はあります。
いまやっている治療は、フルコースに近いので、これ以上良くなるとは考えにくいです。
むしろ、体へのリスクを考慮して、薬を減らしていくことになっているので、もう少し悪い状態で維持になるかもしれません。
仕事はできるけど、しんどいもんはしんどい
寛解期の症状的にも、この程度の不調であれば仕事をする人は多いと思います。
しかし、考えてみてほしいのです。
「この不調がずーっとある」
ということを。
寝たら改善、、、なんてしません。
休みの日にひたすら休養して、それでやっと平日5日間仕事ができるかどうか、という感じです。
残業や外勤が続くと、さすがにキャパオーバーしてしまって、疲労感からか下痢や腹痛などの腸管の症状が強くなったり、起き上がれないほどの倦怠感が出てしまったり。
そうなると、さすがに休まざるを得ない状況です。
有給休暇はほとんどが体調不良で消えます。通院も有給休暇を使うので、足りないくらいです。
むなしくなってくる
そんな生活を送っているので、
「なんのために生きてるんだろう」
と思ってしまうのは、ある程度許してほしいと思っています。
周りの人に迷惑をかけている自覚はあります。
そして、その自覚が、自分を潰します。
"自分は出来損ないで、周りの手を煩わせないと生きていけない"
体調の悪さと相まって、そう考えてしまいがちです。
周囲の目に見えていない痛みは、わたしの目にも見えていません。
目に見えない症状が、本人の目に見えているわけではありません。
だからこそ、感じてしまう罪悪感があります。
あとがき
痛みって、主観しかないですよね。
わたしの考えている口内炎の痛みって、きっと多くの人が想像する口内炎の痛みよりも痛いと思います。
なぜ、そう思うかと言うと、ベーチェット病の口内炎は痛みが強いらしいんですよね。
わたしの経験してる口内炎は全て、ベーチェット病特有の痛みの強い口内炎なので、
「みんなもこのくらいの痛みは耐えてる」
って思い込んで、本当に無理してきたなぁと思います。
ベーチェット病の治療を始めてからできる口内炎は、ほとんどのものがそれほど痛くなくて、とても驚いています。
「これくらいなら酢の物だって食べられちゃうよなぁ」
なんて思いますし、実際に口内炎があっても、湯豆腐をポン酢で食べたりなんかしています。
痛みは主観しかないけれど、その痛みの程度に差があることは、ほとんどの人は体感で知っていると思います。
他人の痛みにも自分の痛みにも優しくありたいと思います。
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