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アレキサンダー最強の帝王学1

問題の組み立て直し
視点を変えることで
新しい現実を作り出す
リーダーにとって最も重要な役割
難題に直面したとき
アレキサンダー大王はどうしたか?
別の問題を作り出す事で
状況を立て直した
新しく
創られた
問題を解決することで
解決不可能
な問題を取るに足らないものとした

難攻不落
テュロス要塞
の攻略

アレキサンダー大王は
4つの大戦を勝ち抜いた
グラニコス川の戦い
イッソスの戦い
ペルシヤ帝国の中心部深くに攻め入ろうとしていた
軍事物資が足らなかった
特に
食料
当時
ほとんど全ての食料は
水路

で運ぶしかなかった
水路を確保し続けなければならなかった
敵の帝国はアケメネス朝
ダレイオス三世
二百隻
の無敵海軍
を保有していた
アレキサンダーの海軍は
ちっぽけな沿岸海軍
食料運搬用の小さなはしけのみ
問題点は明白だった
この難題に
アレキサンダー大王はどう立ち向かったか?
簡単に思い浮かぶのは
敵軍に相当する海軍を作り出すこと
それは無理な相談だった
時間も金もない

世界中の海軍士官学校で
教えられているほど驚くべき方法だった
戦術によって
海軍を地上戦で破る
前代未聞の快挙を成し遂げた
以来
多くの戦で
この戦術は試みられている
成功例も少なくない
しかし
その嚆矢となったのが
アレキサンダー大王
である
まず
アレキサンダー大王は
敵のデータを徹底的に集めた
敵は大艦隊
分析の結果
決定的な弱点がみつかった!
大艦隊には
大量の真水が必要なのである
出船時に大量の真水を組み込む必要があった
しかし
そのため
海域戦は自然と制限されることになった
当時

櫂船に組み込むことができる真水の量は
せいぜい2日分
アレキサンダー大王の取った行動は
真水供給源
を掌握する
という方法だった
手の及ばない源泉には

を投げて軍を進めた

テュロスを落とせ!
テュロスはアレキサンダー大王の計画を左右する
重要地点だった
無尽蔵の水源
テュロスは水をペルシヤ帝国に売っていた
この島はかつて
十三年の間
ペルシヤ艦隊による包囲を耐え抜いたことがある
難攻不落の要塞だった
そこで
アレキサンダー大王は
テュロスの長老達に交渉を持ちかけた
市民の祀る神々に捧げ物をしようと申し出た
しかし
それは失敗した
ならば戦うしかない
戦い方はこうだ
シャベルを担ぎ埋め立て道を作る
本土と島を隔てる海が徐々に埋まっていく
7ヶ月後
テュロス島までの突堤が完成!
陸続きとなったテュロスに
容易に攻め入り
2週間も経たないうちに陥落した
水の供給源を失ったペルシヤ艦隊は
この地域の支配権を失った
そして
エジプトへの道が開かれた

別視点に立つと
条件
が一変する
アレキサンダー大王は
海を眺め
そこを海に囲まれた要塞
ではなく
陸地
と見た
この思考術を見習う事は
どんな難問にぶつかったときにも
十分に役に立つことだろう

リーダーと
呼ばれる者は
常に
問題の組み立て直し
に取り組まければならない
組織が
安心して
資金や
人材を
投入できるような現実を作り出す
これが
リーダーに求められる仕事である
解決しようのない問題に資金を浪費
しないようにするには
どうしたらいいか?
解決可能な別の問題を見つけ
新しい現実を
創り出せば良い

自分の能力をよく理解し
その力を有効に利用しなければならない
また
自分の弱点がどこかを自覚しながら
回避し
一方で
相手の弱点を見つけ出し
攻撃することも時には必要だ 

USスティール社は
問題の組み立て直し
の好例といえよう
社の製鉄所では
環境破壊問題を抱えていた
製鉄の一過程で出る残滓物は
環境汚染度が高い
そのため
この残滓物が
地下水を汚染しないよう
その発生を抑制する必要があった
しかし
工程を改良するには
巨大な費用がいる
しかもそれが失敗する可能性もあった
この問題を解決するため
社員たちは何ヶ月も
議論を交わした

遂にそのうち一人が
問題を組み立て直した
現状の
プラス面
マイナス面
を調べ上げた結果
残滓物に含まれる
少量のエネルギーに着目したのだ!
つまり
残滓物を少量ずつ
高炉の
燃料に
混ぜて活用することを考えだした

産業廃棄物
ではなく
燃料として使う
に発想を転換した
改良費
燃料費
共々
経費は削減された!

問題に直面したのなら
まず
頭の切り替えを行うべきだ
自分の強みを活かす方法を
自分の弱点を回避する方法を
考えてみるのだ
そうすれば
成功への道が見えてくるかもしれない

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