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恋は雨上がりのように しかし私は副部長

初回の投稿でnoteをnotoと書いてしまった。
キュートである。

「恋は雨上がりのように」というアニメをネットフリックスで見た。
45歳のファミレス店長のおじさんと17歳の女子高生の話しなのだが、ほどよくてよかった。
なにせこちらも今年で45歳だ。
いろんなことに共感せずにはいられなんだ。

おじさんの目に時折現れる17歳の女子高生の横にいる17歳の自分。
そんな演出が何度かあったが、とてもわかる。
悲しいかなおじさんは二人いるのだ。若いのと歳を取っているのが。
若いのはおじさんの中に、そっくりそのまま高校生みたいななりで居座っていてたまに飛び出して街を歩きだす。

もっと言うと、小学生も中学生も大学生もいる。
出てくる出てくるいろんな自分が。
そしてどういうわけか一番立場が弱いのが今の自分なのだ。若いいろいろな種類の自分を、「まあまあまあ」と落ち着かせている今の自分は、なんとなく美味しんぼの富井副部長のような感じがする。青春とはあまりに無縁そうなのである。泣ける。

そんな中アニメの中でとても響く台詞に出会った。
主人公の店長が、大学時代の友人と久しぶりに会って飲んだあとのシーンだ。
なにかのきっかけで主人公が友人に「大人げねーな」というのだ。
するとその友人(売れている小説家)は
「俺たちは大人じゃねえよ」と言う。
続けて、

「同級生だろ」と。

ここが猛烈に響いた。大人じゃない、同級生だ。いい台詞だ。そう言ってほしい。そう思いたい。

中年クライシスを爽やかに描いた良いアニメだった。



なんの意味もない挿絵


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