2023/2/10

ふつうの日記になる予定

わたしは、水商売をしている。まったく、向いていないと思う。人見知りだし、雑談が苦手だし、気が利かないし、お酒はひとりで飲むほうが好きだ。だからこそ、水商売を始めたのだ。自分の内側と向き合う時間が長くなり、好きなものや意味のわかる・わかりたい言葉、存在。そんなものだけをこちらから求めていたら、それ以外の世界がわからなくなってしまう。自分で選んだものを並べて喜んでいたら、急に不安になってしまった。安心できる場所って、意外と作れちゃうものなんだなと知った(時間も忍耐も必要だが)。

だからわざと無理そうな世界に飛び込み、自分から選んでいない人間と喋る。まるでカウンターパンチをくらうように、思いもよらないものと出会う。わざと求める。二軒目以降に使われるようなお酒の場だから、たいした意味など持たないのだけれど、それがいい。みんな、自分の生活にダイレクトに関わってくる仕事や家族、考えるべきトピック、そういうものを携えずにやって来る。ときどき接待のひとも来るが、接待のなかでも、かなり脳みそを使わなくてよい領域になっているのではないですか(そうですよね?)。


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