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父の終活

昨日は実家に行ってきました。
母のケアマネさんに会う用事です。

父も同席するのかと思ったら、母から「いてもしょうがない」と言われ、リュック背負って少し遠くのスーパーまで散歩がてら買い物に行ってしまった。


父はその年代にしては背が高かったけれど(でも運動は苦手)、いまや私とあまり目線が変わらなくなっている。高齢になると背が縮むと言うが背中が丸まるのと骨が収縮するのとたぶん両方なんだと思う。

定年間際に自転車に乗り始め(サイクリング)、しまなみ海道まで遠征したこともある。元々の運動オンチのせいか、事故に遭ったことも一度や二度ではなかった。

忘れもしないJリーグ開幕の日。(すごい昔だ)
父が自転車に乗り始めてすぐのころだった。
帰宅したら家が真っ暗。母は姉と旅行中。テレビをつければJリーグでお祭りさわぎ。父がまだ帰ってこない。
おかしいなあと思ってたら電話が鳴った。警察からだった。

「〇〇さんのご家族ですか。〇〇さん事故に遭いまして今◼️◼️病院なんですが云々」
へえードラマみたいだとひとごとのように聞いていた。

そのあと病院に行ったんだっけ?着替えとか持って?
母は翌日慌てて帰ってきたけど私が宿に連絡した?
意外と動けていたのかな私。記憶にないけど。

父はマウンテンバイクみたいなのも含め数台自転車を所有していたが、全部粗大ゴミに出すことにしたそうだ。
股関節に痛みがあるのと体力の限界らしい。別の読書会みたいな勉強会もやめてしまったし、父は本気で終活を意識しているように見える。

そういえば数年前から家の塗装をするかしきりに気にしている。

「あんたたちがここに住むならやるけどどうする」

えぇー。。。
や、やめて決断できない。

いま相見積もりをとっているところ。
それより耐震検査とか耐震補強した方がいいんじゃないの?

補聴器いいのに変えたのに聞こえなかったことにされた。


(了)

(ライラン50日目)

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