結論はこれ

秋。婚礼繁忙期。
今季 結婚パーティーに3回参列した。
まさにアラサー到来って感じ。

改めて、結婚式はいい。
そしてなにより仲間っていいなぁと思った。

あまり声を大にして言いたいことではないけれど、わたしは本業のナレーション以外に週1回程度ブライダル業界で副業をしている。
今季参列したのはその界隈の仲間たちだ。
これまでさまざまなバイトもとい労働をしてきたけれど、この界隈がわたしにとってあまりにも特殊なのでおおすかちゃんとしても書き残しておきたくなった。

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勤務希望は出しても出さなくてもいい、収録やオーディションが被った場合は社員さんが代わりを見つけてくれる、ゆえに容赦なく休んでいい、そして労働対価が良い、そんな融通と待遇の良さからずるずるい続けてしまう。
古参メンバーは大体そんな感じ。
みんな本業は様々で、副業として働く会社員もいれば、俳優、声優、歌い手、お笑い芸人、大学生もいる。割合でいえば個人事業主が多いかな。コロナで婚礼業界が大打撃を受けるまではスタッフ全員が外注の委託扱いだった。

古参メンバーは大体10年戦士で、わたしもその1人だ。働き始めたのは養成所時代から。(一時期の帰省で離れていた期間を除いて)気づけば9年目に突入した。
今のわたしが持てる心遣いや気配り、大人としての言葉遣い、社会人としてのいわゆる“ちゃんとした立ち振る舞い”、そして何と言っても人としての他人との関わり方、ニンの部分のほとんどをここで教わった。

これまで9年も続いた労働はない。お金のためという理由だけでは到底働く気になれないわたしがなぜここまで続けているのか。


わたしが現場で相手をするのは主に新郎新婦だ。
とんでもない人見知りでコミュ障でおセンチなオフモードのわたしは、できることなら全方位にバリアを展開して知らない人とは少しも話したくなんてない。けれど、現場に出たオンモードのわたしは誰が相手だろうと最強コミュ力おばけになれる。どんなことがあろうと自分にはどうにかできる力があると思えてくる。関わる他人全員と友達になれると本気で思える。初対面の相手を自分から好きになって、自分を好きになってもらう。

1人で部屋に閉じこもっている時間も好きだけど、それ以上に初対面の他人に対してニコニコしている自分が好きだ。輪郭は他人がなぞるものらしい。他人に縁取られた自分が好きなのだ。

例えその日限りでしか関わらない相手だろうと『自分のファンにしてこい』と社員さんから教わった。

この会社が特殊だと思う理由は、常に人と人の関わりにハートフルスピリット(←今名付けた)が込められているから。ブライダルという職業柄もあるにせよ一種の宗教味すら感じるくらいに。イチ会社員でありながら、こんなにも人との関わり方に魂を燃やしている人たちをわたしはあまり見たことがない。

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ここで関わるメンバーはわたしにとって、本業とは何ら関係のない所詮の労働先の人々だ。そしてもちろん友達でもない。
それでいながら、わたしはこの愛に満ちた仲間たちが大好きなのだ。
今季3回に渡る結婚パーティーに参列して改めて思った。締めるとこ締める、ふざけるときふざける、騒ぐとき騒ぐ。これを体現している変な大人たち。

仕事関係でもなければ友達でもない、言うなれば同じ信念を持った『仲間』としか言いようのないこの人たちが、好きだった。
それが9年続いている理由なのだ。

わたしの好きなわたしでいさせてくれる仲間たちを、これからも大切にしたい。結論はこれ。
恥ずかしげもなく想いを吐露しちゃうタイプだからここに残しとくね。


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このnoteを読んでくれた人たちへ

運営側として言うけれど、結婚式は本当にいいよ。莫大なお金がかかるけれど、本当にいいよ。これまでに500組くらいは新郎新婦を見てきたけれど、結婚式は本当にいいよ。そしてできれば2次会もやった方がいいよ。何たって楽しくて幸せだから。これに尽きる。

ブライダル業界に携わる人間としては、結婚式やろっかなって思ってくれただけで嬉しいです。
コロナが落ち着いた今こそ、ぜひ検討してみてください。


おおすかちゃんを!あなたの力で!生かしてたもれ!✌︎