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【洋書多読】I will always write back(再読)

「I Will Always Write Back」は、ケイトリン・アリファレンカとマーティン・ガンダ、そしてリズ・ウェルチによって書かれた回顧録で、アメリカの少女とジンバブエの少年がペンパルとなり、その友情が彼らの人生にどのように深い影響を与えたかを描いた実話です。

ペンシルべニア州に住む7年生のケイトリン・アリファレンカとジンバブエの学生マーティン・ガンダは、1997年に学校のプロジェクトの一環として手紙のやり取りを始めます。

中流階級のアメリカの家庭に育ったケイトリンは快適な生活を送っているのに対し、マーティンは政情不安定なジンバブエで経済的な困難に直面しています。

彼らは手紙のやり取りを続けながら、お互いの生活、文化、経験についての詳細を共有します。ケイトリンは当初、マーティンがどれほどの苦労をしているかを理解していませんでしたが、彼のことを知るにつれて、彼らの生活の違いを痛感するようになります。

マーティンは困難にもかかわらず、教育を受けて家族のためにより良い生活を送ることを決意します。

ケイトリンの共感と理解が深まる中、彼女と彼女の家族はマーティンに金銭的な支援を送るようになります。ケイトリンがちょっとしたアルバイトで稼ぐ20ドルは、マーティンにとっては目ん玉が飛び出るような大金です。

この支援は彼が学費や衣服、食料を手に入れるのに役立ち、彼は学業で優秀な成績を収めることができました。


最終的にマーティンはアメリカの大学に奨学金を得て入学し、二人は直接会うことになります。本の最後では、彼らの友情が彼ら自身の人生だけでなく、他の人々にもどのように影響を与えたかについて振り返ります。

本書は、思いやり、世界の異なる地域間の格差、そして国際的な友情がもたらす深い影響をテーマにしています。

大人から子供まで広く読んでいただきたい一冊

美しすぎるくらい美しいこの実話は、逆の意味で「事実は小説より奇なり」を体現しているようです。ここまで綺麗に万事がうまくいくような物語は、フィクションとして書くにはあまりにも安っぽ過ぎて書けないと思いますが、これが100%実話だっていうんだから世の中何が起きるかわかりません。

ネイティブの女の子とノンネイティブの英語が堪能な男の子がやりとりする往復書簡は使える英語、ナチュラルな表現の宝庫であるのと同時に私たち英語学習者が参考にしたくなるような英語が満載です。

ネイティブのケイトリンはノンネイティブのマーティンが読みやすいような英語を書き、マーティンは精一杯の英語力でネイティブに伝わる英語を書いています。そういうところも読み応えがあると思います。

二人が徐々に大人になっていくにつれ、特にマーティンの文章表現や修辞力が洗練されていくのも、個人的には非常に面白いと思いました。

英語は読みやすい。ぜひ手にとってください

僕が本書を初めて知ったのはコロナ禍でフィリピンから帰国した2020年。当時閑散としていた大阪難波の某大型書店でめんちんされているのをみた時でした。

実話であるということと、読みやすい英語に惹かれて当時まだ英検一級に合格して間がなかったですが、手に取りました。

初めて読んだ時はちょっと難しいと感じましたが、今こうして4年後に再読してみて、本書に溢れてる良質な英語に驚いている次第です。

やはりこういう英語をたくさんインプットしていくことで、ナチュラルな英語表現を身につけていきたいものだ。そんなことを強く思いました。

僕が今毎週土曜日に参加さえていただいているEOP(English Only Policy)のブッククラブでも、英語コーチとして、一タドキストとして強くお薦めてしてきた次第です。

もちろん、このブログをお読みくださっているすべての英語学習者の皆さんにお勧めしたい一冊であることは論をまちません。

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