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【洋書多読】Dr Jekyll and Mr Hyde [Oxford bookworms series](171冊目)

先日の『The Great Gatsby』に引き続き、Oxford Bookwormsの『Dr Jeykll and Mr Hyde』(ジキル博士とハイド氏)を読み終えました。

本書はOxford Bookwormsシリーズのレベル4になります。出版社によるとCFER B1-B2くらい、英検だと2級〜準一級という感じです。

Oxford University Press HPより引用(赤い囲いは筆者)

文字数は12520文字とお手頃で、児童書へのステップアップの足がかりとしては大変お手頃な一冊だと思います。豊富なラインナップの中から、自分が気になる作品を選んで読み進めていけるのがとってもいいですね。

英語力を効果的にあげたい人は、このレベルの良質の英文をたくさん読むべき!

英語の多読って「どのレベルの本をどんな風に読んだらいいのかわからない」というのが悩ましいところですよね。

英語にはまだまだ自身がない、かと言ってこども向けの児童書はちょっと…そもそも何を読んだらいいかわからないし…

そんな方はぜひ、グレーテッドリーダーズを活用して、良質の英文にたくさん触れていただきたいな、と思います。もちろん、Oxford Bookwormを始めとするグレーテッドリーダーズは、ネイティブ向けに書かれたものではないのでコンテンツとしては若干児童書に劣るのは否定できませんが、それを補うメリットも有ると思います。

1.レベル感がつかみやすく、無理なく始められる

まず、自分の今の英語力を踏まえて、その範囲の中から任意の一冊を選べるというのがいいと思います。

題材は、英米小説のRewrite版はもちろん、日本やイギリスなど、各国の文化を紹介するものから、ノンフィクション、戯曲などなどに至るまで、幅広いラインナップの中から始められます。

できる限り読者を限定せずに、多くの人に手にとってもらいたい、という出版社の意図がうかがえます。

2.米英文学の古典にリライトされた英語で触れられる

個人的な嗜好かもしれないですが、僕はやっぱり海外の文学に興味があるので、ちょっと敷居が高いと思われる英米文学の古典に、簡単な英語で触れられるというのは大きいです。

「いや、ディッケンズは(日本語でも)読んだことないです…」とか言うのってちょっと恥ずかしいと思っているので(←事実読んだことないです)、英語の学習を兼ねて手にとれるのは、ある意味とても助かります。

グレーテッドリーダーズを足がかりにして、慣れてきたら原作に!なんて言うのも、とてもいいと思います。出版社の意図もそこにあるみたいですしね。

3.不明語句の一覧や読後のアクティビティなど、英語学習に使える付録がついている

巻末には、「Glossary」として難しいと思われる英単語の一覧が掲載されています。

もちろん「英英辞典」な感じになっていて、英単語の意味を英語で解説していますが、個人的にはこれはとてもいい英語学習になると思っているので、オススメです。

Kindleでも、辞書を英英にして入れておくと、多読中に日本語に邪魔されることなく英語を英語のママ読み進めていくことができます。

また、After reading activityなどの付録も充実していて、教育関係の人にも使いやすい仕様になっています。もちろん、個人で読んでいる人も、読み終えた後、自分の読解力を図る意味でも、これらのアクティビティに挑戦するのは有意義なんじゃないでしょうか?

Oxford Reading Clubで、Bookwormシリーズ読み放題!

先日もご紹介した『Oxford Reading Club』、今日ご紹介している『Dr Jekyll and Mr Hyde』はもちろん、イギリスのOxford出版の英語学習者向けテキストが読み放題になるサービスです。

Oxford Bookwormsシリーズもすべて所蔵されていますし、僕がかねてからオススメてしている初学者用のバイブル『Oxford Reading Tree』もシリーズ全巻レベル9までが読み放題になっています。

月額は990円で、半年・一年といっぺんに契約することでお値段が下がっていく仕組みです。

Oxford Reading Clubの豊富な洋書へのアクセスのためには、まず上記のサイトでアカウントを作成する必要があります。

その後こちらの「ELT books .com」で購読料を支払い、発行されたアクセスコートを先にご紹介した「Oxford Reading Club」のサイトで入力することで、1000冊以上(!)という蔵書を読むことができるようになるという仕組みです。

このOxford Reading Clubでは、読むだけでなくリスニングの音源もついています。イギリス英語の発音なので慣れない人には違和感が強いかもしれないですが、一度読んだ物語の音源を聞くのは学習効果がとても高く、リスニング力の向上が期待できますので、使わない手はないと思います。

これを気に、ブリティッシュアクセントに慣れていく、というのも一つの戦略かもしれません。

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そんなわけで途中からOxford Bookwormsシリーズの紹介になってしまいましたが、レベル4の『Dr Jekyll and Mr Hyde』のレビューでした。

もちろん、洋書はネイティブに向けて書かれたものを読むのが最良と思っているので、非ネイティブ向けのGrated Readersシリーズはちょっと物足りなさも感じるかも知れません。

でも、僕たち日本人英語学習者の大半は、ネイティブ向けの本に関しては児童書も満足に読めるかどうか怪しい、、、という人が大半だと思うので、子供が読むものに抵抗がある…というひとは、これらのGrated Readersは、重要な選択肢の一つになるんじゃないかな?と思います。Qualityも高いですしね。

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