エリクソン研究会記録『ミルトン・エリクソンの心理療法セミナー』P88L7~P101 第5回

※本記事はめんたねにて2013年3月〜2017年6月まで行われたエリクソン研究会のメモ書きを文字起こししたものです。テキストは『ミルトン・エリクソンの心理療法セミナー』を使用しました。メモ書きなのでテキストを読んだ前提でないと、わからない書き方になっていることにご注意ください。
またエリクソン研究会は現在は別のテキスト『2月の男』を読んでいます。
http://mentane.net/workshop/pg167.html

P=ページ数 L=行数
読んだページ数P88L7~P101(復習も入れて)

AをBの場面で
AとBがくっつく体験→AとBをまな板にのっける
使う場を設定してあげる。
教育の手間が省ける
アナロジーも同じ。その人の中にあるリソースを活性化させる。
無意識のリソース
個人的体験のバックグランド

意識的努力の指示をしない。
暗示を使う→不随意
随意→指示→「Aしろ」
不随意→暗示→「Aになります」
植物園に行け→何日もしつこく聞く→行かない人は許さない

P88L12~
「他にあなたが私に言いたくない誰にも解らない秘密もね(笑い声)」
人がある記憶を抑圧しているとこういう物言いをする
言われた人は私に人に言いたくない秘密があるだろうか?と思う。
あなたの心に抑圧されたモノを探せというサイン
「私には言わないで」と約束させる→私に言いたくないことを思い起こさせる。
→普通は記憶から消していること。
そもそも記憶抑圧の理由は何故?→嫌な思い出でも覚えることはある
みんなの周りには居ないだろうか?
あるときAさんを持ち上げ
あるときAさんを罵倒して
またAさんを素晴らしいという人
この人に記憶はある?大体はない→あってもナゾ理由で当たり前の事になる
何故こういうことが起きるか?
自分が危機に直面→不連続・葛藤
自分の中に不合理つじつまの合ってないところがあるとつらい
ある記憶→自分にとってのつじつま失われる
→つじつまが損なわれる記憶を失う→つじつまが合う

エリクソンは無意識下で接触することもある。
意識下にあげてやった方が有効のケース
年齢退行もふくめてやる
何が必要?知的意識的理解よりも情動筋肉運動を含めた記憶の思い出させ方が有効。

P88L13
「治療では実のところ~」
前のアプローチのフォロー
自分の秘密を引っ張り出そうかと思う
→一旦引く→一般化→キャロル

P88L17
「車の騒音」
タイ感覚で感じ取れるモノ→意識のグルグルがストップ
あなたは今までその音を忘れて思い出した
前の話のアナロジー

P94L1~3
「それで、母を死なせて~」
意識では母に対する攻撃は無いが無意識ではある
母に対する攻撃があるかも。
お前今作ったんじゃないか?という気はするが
→典型的な後付けストーリー
意識が物語を作る
喋っていて2通りある
真実を語る→無意識
ストーリーを作る意味づけ→意識が強い人

何故メアリのこの話を持ち出した?

教育的効果
年齢退行において知的情動筋肉運動全てが呼び起こされるのがよい
→メアリの例
記憶として呼び起こす→頭の中でイメージ
→運動に関する話→手足に反応出る→凄く一瞬→頭の中でやっている状態

治療的効果
アナロジーエピソードメタファーの目的
今日であれば誘導するキャロル
意識でメアリの話に没入させる

P94L15~L18
「さて、患者が記憶を深く抑圧~」
エリクソンが言いたいこと

P97L3~
若い弁護士の話
エリクソンはドラマチックに語る→印象に残るから
延々と見ているモノの解説をあさる→相手の興味集中を惹きつける。
「合格したかどうか解らない」
→どうなったんだろう?と興味を惹きつける。
それっぽいことを言う
→ああ、合格したんだなとカンのいい人は気がつく。

インクが滴り落ちたら→こうなる→暗示
アリゾナの道→解らないと思う→インクが滴り落ちたら
→長くイエスセットをとって暗示をかける
相手が自信がなければ無いほど
そうなんだ!という助走が長い
不安があると言うことも入れて引っ繰り返す。

P100L13
「夕暮れの光」
夕暮れの光を見る度にこの話を思い出す細工
後催眠暗示→きらめく光など
日常的に見えるものを結びつける。
意識のレベルで活性化チャンスがあればいつでも使える状態を作る
夕日トリガー

P100L14
「私に言うことは全く必要ない」
私に言わなくて良いからまずそれについて考えろ
→キャロルへのアプローチ
考えて気になって仕方無ければ相手から勝手に言ってくる
参加者全体と目の前の相手に同時にやっている。

P100L15~
「それに、私はとても自信があります。~」
本当に相手がやってくれるに決まっているという前提で話す。
言葉にパワー
相手は指示を聞く。
態度でもって指示に従わせるという

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