維新幹部「デモで中止できない」インボイス巡り動画で市民敵視〜すべてがNになる〜

 2023年9月27日【2面】 

日本維新の会の音喜多駿政調会長は25日、同日夜に行われたインボイス(適格請求書)制度の中止を求める官邸前アクションに対し、「(窓を)閉めていてもうるさい」「立場が違う相手だろうと批判の仕方はある。対話しようという気にもならない」などと暴言を吐き、反対の声を上げている市民を敵視する動画を自身のユーチューブチャンネルで配信しました。

 音喜多氏は、参院議員会館の自室から「聞こえますか。いま国会前でインボイスに反対する集会をやっている」と切り出し、「いわゆる左派、リベラルと呼ばれる一部の方々が声を上げている」「言葉づかいが悪い」とレッテル貼りに終始。「貴重な意見だ」と述べつつ、「政府批判をやっても結果を変えることはできない」「仲間を増やす努力と真逆の方向にいっている」とも述べました。

 デモは憲法に保障された「表現の自由」に基づくもので、民主主義の根幹に関わります。音喜多氏の発言は、声を上げる市民を攻撃し、異論を封じることにつながりかねません。

 官邸前アクションは1000人超が参加し、酪農家、漫画家、声優などさまざまな業界の当事者や著名人が反対の声を上げました。日本のオンライン署名としては過去最多の53万3880人分(26日時点)が集まっており、「貴重な意見」どころか、反対世論の大きな広がりを示すものです。国民の声を無視し、インボイス制度を岸田政権とともに推進する維新の姿勢が厳しく問われます。


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