APのインタビュー。オミクロンはグループで発見されたと語る科学者〜すべてはNになる〜
ヨハネスブルグ（AP） - コロナウイルスのオミクロン変異体を発見したボツワナの科学者は、「ジェットコースターのような感情」を抱いているという。達成感の後には、アフリカ南部の国々に直ちに渡航禁止措置が取られたことへの落胆が待っている。
「それが科学への報いなのか？ブラックリストに載せることで？" ボツワナ・ハーバード・エイズ研究所パートナーシップのウイルス学者であるシクリレ・モヨ博士は、木曜日の夜、AP通信のインタビューで次のように述べています。
「ウイルスはパスポートも国境も知らない」と彼は付け加えました。「ウイルスについて地政学的な議論をすべきではありません・・・。私たちは協力し、理解し合うべきなのです」。
モヨは2週間前、ボツワナの研究室でCOVID-19のサンプルのゲノム配列を調べていたが、3つの症例が劇的に異なっており、複数の変異を示す珍しいパターンがあることに気づいた。彼はその結果を研究し続け、先週初めには、データをインターネット上で公開することを決めた。
すぐに南アフリカの科学者も同じ発見をしたと言った。また、香港でも同じ症例が確認された。
世界保健機関（WHO）はこのウイルスを「オミクロン」と命名した。現在では、西ヨーロッパや米国を含む38カ国で確認されています。アメリカをはじめとする多くの国では、この新たな脅威を抑えるために、飛行制限を行っています。
先週、ボツワナの研究室でCOVID-19のサンプルを分析していたSikhulile Moyo博士は、そのサンプルが他のものとは驚くほど異なっていることに気づいた。数日後には、コロナウイルスに懸念される新たな変異体が出現したというニュースで世界中が沸き立った。(12月3日)
ボツワナの首都ハボローネにある研究室で、モヨは「オミクロンを最初に発見した人」と言われることに抵抗を感じていた。
科学者は協力し合うべきで、「誰が最初にやったか』という症候群はなくすべきです。科学者は協力し合い、『誰が最初にやったか』という症候群はなくすべきです。私たちは皆、何らかの形で貢献したことを誇りに思うべきです」と48歳の科学者は言う。
実際、今回の変異体がまったく新しいものであることがわかったのは、科学者が共有する公開データベースに登録されている他のウイルスと比較したからにほかならないと彼は指摘する。
「何百万もの配列と比較して初めて、新しいものであることがわかるのです。だからこそ、オンラインで公開しているのです」と語っています。
ジンバブエ出身のモヨは、ハーバード大学公衆衛生学部の研究員であり、結婚して3児の父であり、ゴスペルシンガーでもあります。彼は、自分と国際的な同僚たちが発見したことについて透明性を保ち、世界に警鐘を鳴らしたことに誇りを持っています。
「私たちは、おそらく多くの死者や感染症を回避するための警告信号を発したのではないかと興奮しています」と述べています。
オミクロンが科学者たちを驚かせたのは、50以上の突然変異を持っていたからです。
モヨが南アフリカのステレンボッシュ大学でウイルス学の博士号を取得していたときに教えていた南アフリカの疫病対策・イノベーションセンター所長のトゥリオ・デ・オリベイラは、「ウイルスの進化の中で大きなジャンプであり、予想以上に多くの変異がある」と述べています。
この変種についてはほとんど知られておらず、世界中が神経質に注目しています。重症化するのか、ワクチンを回避できるのかは明らかではありません。しかし、初期の段階では、感染力が強く、COVID-19に感染したことのある人への再感染がより効率的であることが示唆されています。
今後数週間で、世界中の研究室が、オミクロンから何を期待できるのか、どれくらい危険なのかを調べる作業を行います。
「大事なのは共同作業と貢献です」とモヨは言います。「このような協力関係を大切にすべきだと思います。なぜなら、それが偉大な科学と偉大な貢献を生み出すからです。私たちはお互いを必要としており、それが最も重要なことなのです。」
南アフリカでは、オミクロンが原因と思われる感染症が急激に増加しています。南アフリカでは、11月中旬には1日あたり約200件だったCOVID-19の新規感染者数が、金曜日には16,000件以上に達したと報告されています。
ボツワナでは、遺伝子配列解析によって確認されたオミクロンの症例数が19件に増え、南アフリカでは200件以上を記録しています。これまでのところ、ほとんどの症例はワクチンを接種しなかった人たちのものです。
「ワクチンを接種していれば、かなりの確率で感染を防ぐことができると思います」とモヨは言います。「私たちは、できるだけ多くの人にワクチン接種を勧めるべきです」。
モヨは、世界は「鏡に向かって自分自身を見つめ直さなければならない」とし、アフリカの13億人の人々がワクチン接種から取り残されないようにしなければならないと警告しました。
モヨは、HIV/エイズ対策のための先行研究と投資により、ボツワナの遺伝子配列解析の能力が高まったと評価しています。そのおかげで、研究者たちはコロナウイルスの研究に切り替えやすくなったという。
COVID-19の危機の中で、モヨさんは楽観的な見方をしています。
「今回のパンデミックでは、科学的な研究やサーベイランスに世界的に力を入れるようになったと説明する。
また、今回のパンデミックは、アフリカにも警鐘を鳴らしています。
「私たちの政策立案者は、科学の重要性、研究の重要性に気づいたと思います。「COVIDは、重要なことに焦点を当て、医療システムやプライマリーヘルスケアに投資する必要があることを、私たちに気づかせてくれたのだと思います」と述べました。
さらに、「これは人類にとって素晴らしい教訓だと思います」と述べています。
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