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管理栄養士が賞味期限切れの牛乳を調理したら・・

#料理の失敗談


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おとといの話。

冷蔵庫に賞味期限が13日前に切れた牛乳があった。

父が発見。これ捨てるぞ~と一言。普段の私なら職業病で賞味期限の過ぎたものは絶対食べない。まぁ、過ぎても1日。

その日は違った。買ったまま放置された牛乳の口を開けて、コップに牛乳を注いで味見してみた。「いけるんじゃない?」酸っぱくないし。若干、牛乳の臭さがあるくらい。私はにおいに人一倍敏感だ。その私が少し気になるくらいだから大丈夫だろうと判断。(もちろんこれが仕事だったら、絶対使わない。)

次の日(賞味期限切れて14日)に手づくりのホワイトソースを作った。よーくよーく加熱して。その日はもう海鮮鍋を作っていたので、次の日にグラタンとして夕飯に出そうと思った。冷蔵庫にしまうのがめんどうになり、鍋のまま台所に1日放置した。我が家は冬場、台所が1度とか3度とか当たり前なので、冷蔵庫より気温が低い。冷蔵庫に手を入れて、あったか~いと思うほど。なのでそのまま放置。

で、次の日。ホワイトソースのことを忘れて、別メニューをつくってしまった。。

また、次の日。冷蔵庫より寒い部屋に放置したホワイトソース。ちょっと心配だったので新しい牛乳を足して再加熱。2、3分煮た。

炒めた玉ねぎと鶏肉には塩の代わりにマジックソルトを少々。とろけるチーズのほかに、モッツァレラチーズ増しましで、それから、チーズの上にはひとかけらのバターをのせて焼くと、コクがでて本当においしい。ひと手間で、お店の味に変身。

そしてついについに、彼はグラタンとなった。賞味期限切れてから17日後だった。

チーズとろっとろ、あつあつぐつぐつしたグラタン。

ちょーおいしかった!ペロリとたいらげた。

母は3分の1ほど食べた。子どもにも少し取り分けた。ブロッコリーと鶏肉を少し食べてくれた。

満腹感と満足感でいっぱいの私は、その夜すぐ寝た。

それから1時間後、パッと目が覚めた。

うっ・・なんか気持ち悪い。。。

猛烈な吐き気と、腹痛に襲われた。

あと、ざわざわ感。

食中毒。グラタンだ!とすぐに思った。原因食品牛乳。症状から考えて、おそらく黄色ぶどう球菌。こういうとき知識があると助かる。黄色ブドウ球菌は、エンテロトキシンという毒素をつくる。この毒素が食中毒を引き起こす。黄色ブドウ球菌自体は、手指、化膿した傷や鼻の中にもいるありふれた菌。この毒素はやっかいで100℃30分加熱にも耐える。毒素は10℃以下ではでない。台所は...3℃。はっ、しまった。料理作る時は、さすがに寒いので暖房つけて16℃まであげる。なんてこったい!凡ミス!!わたしがぬくぬく料理してた時に、やつらは増殖していた。

エンテロトキシンの毒を自分の体で体験した私。ま、加熱しとけば大丈夫でしょうと過信した私。これって知識の持ち腐れ。助かってない。。

その後、何度も吐きそうになるが、上からはでてこない。そのかわり下から出た。

何度かトイレにお世話になり、こたつでまあるくなって、じっと体をあたためた。この食中毒は重症化はあまりしないし、ノロウイルスのようにほかの人にうつすことはない。やっぱり知識って大事だ、と思った。

そして、こんなときお世話になるのが、我が家の秘薬「たんとらがん」知る人ぞ知る胃腸薬。飲んで30分もすると体がだいぶ楽になった。

吐き気はおさまり、最後に1回トイレに行って気持ちもすっきりした。

このとき午前2時。

わが子の様子を見に行くとすやすやと寝ていた。母も大丈夫そう。

私だけがあたってしまったのだった。自分で作って自分であたったのだからしょうがない。ほかの人にまでこの苦しみがなくてよかった、とほっとした。

今、これだけは言える。

賞味期限切れのものは食べない!!

これに尽きる。


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