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乳がんの日々

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乳がんについての記録
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#エッセイ

病院選び

意図せず急遽決めなくてはならないことができてしまった。 行きつけの病院で診てもらったもの…

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家族に告げる

私の希望は日帰りで手術を受けることだった。 人間ドックの結果は夫に伝えてあったものの、そ…

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どうして私がなったのか

乳がんの発症率は近年上昇し、また若年化が進んでいるらしい。 私にとって、それは他所の数値…

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ピルをやめた

乳腺外来で乳がんであると告げられた後、私はその足で婦人科へと向かった。 この1年ほどピル…

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乳がん告知

自分の番が来るまでの間、私は病院の待合室で不安と恐怖でいっぱいだった。 ——乳がんだった…

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世界は尊く輝くのか

5月初旬。 春の陽気とはなかなか言えない。 気温も天気も不安定な状態が続いており、まだ春を…

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乳がんかもしれない不安 のち どうでもよくなる

生検の翌日、右胸の脇に貼られた大きなテープはそのままに一日を過ごした。 肌が弱いため、粘着力の弱いテープを貼ってもらったから問題ないはずだ。 看護師さんに翌日にはテープは剥がしてお風呂もオッケーと言わていたが、私はまだそれを剥がすことで思い知らされる現実を直視できずにいた。 病院から帰宅して、すぐに乳がんについて調べ始めた。 私のしこりは1センチに満たないそうだから、転移さえなければステージ0か1に当てはまりそうだ。 そうであれば10年後の生存率は90%以上と非常に高い。

生検検査

先生がその日の診察が全て終わるのを待ってから、私は再び呼ばれて診察室へと入った。 先生の…

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乳腺外来受診

木々の芽が膨らみ始めた頃に人間ドックで検診を受け、 結果が届いたのは桜の花びらが散りに散…

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例年通り

コロナ禍で取りづらくなっていた人間ドックの予約が取れたのは3月の日付だった。 真冬の2月…

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告白

乳がんがわかった。 春の風に木々は揺られて、色鮮やかに花が咲く季節に、私はひとり病院の診…

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