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夏のはら

通り雨の うわさ話を
聞いていたら 夕陽が笑う
涙でほら 溺れた茜空
真っ赤なほっぺ つねってみようかな

風が撫でた 波打つ野原
葉っぱがゆらゆら 楽しそうに踊る
ふたりで列作って

帰り道の途中 立ち止まったり
ふて寝する猫に 嫉妬してみたり
それでも 遠くの明かりは点るよ

変わりない日々から 抜け出したくて
思い立ったように あのバスに乗り込んで

読み耽った本に しおりはさんで
昔 見た景色  思い出しながら

夏のはらへ

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