カゲロウさん
日々はまるでジェットコースター
めまぐるしく見送った
足を踏み出せず 僕は
まだ夏に立ち止まったまま
不貞腐れた太陽が
アスファルト溶かしたんだ
マーチが鳴り響く荒野
誰もかもいなくなった
先の見えないトンネル抜ければ 青色
君の場所までいますぐに飛べるさ
夏の日に揺れるカゲロウをみた
壊れたガードレールの向こう
手を振る 君がみえた
終りを誓ったあの日も
腐ったリンゴ頬張る君も
世界は嘘だらけでも
未来はきっと明るいよ
錆びついた体 レールに乗せたらカウント
せーの!で飛び出す勇気はあるかな?
夏の日に揺れるカゲロウをみた
真っ白な怪物を連れ
八月に背を向けた
夏の日に揺れるカゲロウをみた
壊れたガードレールの向こう
手を振る 君がみえた