手の感覚を研ぎ澄ますためには?
それでは、前回の続きとなります。
なんの話かって・・・徒手療法のコンタクトや、運動療法におけるハンドリングにおいて腕の感覚が大切ですよという話の続きです。
手の感覚を研ぎ澄ます必要性をもう少し詳しく・・・
我々の手は運動器にも、感覚受容器にもなります。
例を挙げますと、
①猫を撫でると時は優しく手を差し伸べてゆっくりと頭の周りで動かしますよね。
②買い物袋を持つときなんかは指先までしっかりと力を込めますよね。
両方とも手首から指先まで動かしていますが、
前者の場合は、猫の頭の形であったり、撫でているときに猫が緊張しているのか?どんな反応をしているのかが自身の手の中で感じ取りやすいと思います。
後者の場合は、買い物袋を落とさないように指先へ力を込めているので、袋の中身がどんな状態になっているのかまではわからないですよね・・・。
一生懸命、落とさないように力を込めて握っていたものの、袋の中で卵がひっくり返って割れてしまってるなんてことも・・・。
我々、セラピストが臨床において必要とされるのは、前者の猫の頭を撫でるかの如く、優しい手です。
徒手療法を行う時なんか、まずは評価しますよね。その時に、力の入ったガチガチの手では、相手の組織がどのような状態なのかなんてわかりません。
組織の状態が分からないと。。。
どこに対して(筋、関節、膜、神経のどこに?)
どのような刺激を(屈曲・伸展・回旋・圧縮・牽引・・・などなど)
どれくらいの強さで入れたらよいのか(組織が最も好む強さ)
セラピストが何をしてよいか分からなくなりますよね。
ですからして、手の感覚を研ぎ澄ますことは必要なのです。
具体的に何をするのかってことも少しずつ紹介します。
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