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【感謝!】ディズニーランド障害者向けサービス(DAS)を利用させていただきました

どうも、おっさーです!
今回は、わが家がディズニーランドへ遊びに行ったときのお話をしたいと思います。
4歳の息子はADHD(注意欠損多動性障害)の傾向があり、保育園での加配と療育に通っています。
なので、パーク内で勝手に動き回って迷子にならないか心配(常習犯w)。
6歳の娘は医療的ケアのない重症心身障害児で、障害者手帳をもっています。
そこで今回は、ディズニーランドの障害がある方に向けたサポートサービス「ディズアビリティアクセスサービス」略称「DAS(ダス)」を利用することにしました。
このサービスを利用して実際のところどうだったのか?
参考にしていただければと思います。

完全アウェーコーデ

平日の火曜日。
パークの開園は9時。
わが家からは車で1時間弱程の距離なので、少し余裕をもって8時前に出発することにしました。
前日からこの日を楽しみにしていた息子。
あまりにも期待が高まり過ぎて、こんな素敵なコーディネートにw。

ディズニーランドでマリオとは、、、
まさに完全アウェイ。
このままでは、日米キャラクター対決の様相を呈してしまう。。。
駄々をこねる息子になんとかミッキーのTシャツに着替えさせます。
ADHD傾向のある息子がちゃんと列に並べるか。
娘がDASを利用してパークを楽しめるか。
その点を、ちょっと心配しての出発です。

パークの駐車場からすでに夢の国

わが家の車は福祉車両のミニバンで、後方の荷室部分からスロープで車椅子を出し入れする仕様になっています。
なので、パーク駐車場ゲートで障害者向けの駐車スペースを利用したい旨を伝えたところ、こちらにストレスを与えない、スムーズなオペレーションで案内してもらえました。
ぼくが障害者向け駐車スペースを利用したいと伝えた瞬間、ゲートのキャストがインカムで駐車場内の他のキャストたちに連絡。
しかも、障害者向け駐車スペースへの道には青いラインが引かれてあって、そのラインにそって進んで行けば迷わず辿り着けるという仕組みになっていました。
また、障害者向け駐車スペースも申し訳程度に数カ所あるだけなんてことではなくて、大きな一区画が丸々障害者向け駐車スペースになっています。
パークに入る前に、もうこの時点で感心してしまいました。

DAS登録

ここで、障害がある方やその同伴者がパークを利用する際のポイントについて簡単に説明をしたいと思います。
まずチケット価格ですが、障害者手帳を持っている場合、本人と同伴者1名に約20%の割引が適用されます。
ただし、障害のある方向けチケットの購入はオンラインのみで可能で、売り切れる場合もあるようですので、早めに購入しておくことをおすすめします。
万一売り切れている場合は、来園当日に対応窓口で証明書を提示すれば差額を返金してもらうことができるようです。
次に、障害がある方に向けたサポートサービス「ディズアビリティアクセスサービス」略称「DAS(ダス)」についてです。
このサービスは、障害がある方本人と同伴者が、アトラクションの列には並ばずに、別の場所で待機することができるというものです。
(ただし、待ち時間自体は短くなりません)
また、乗り物への乗り降りの際にはアトラクションを一時停止させてくれたり、最新のアトラクションでは、障害がある方用の別ルートから乗り降りができるようになっています。
初回登録は最初に乗るアトラクションのキャストに声をかければ可能で、以後はアトラクションに乗るたびに、キャストにチケットを提示すればサービスが受けられます。

久しぶりのディズニー

いざ、パークに入場です。
前回ディズニーランドに来たのが何年前か、もう覚えてない感じなんですが、
自分が乗ったことのない乗り物が増えている。
いかに自分が時代に取り残されていたかを痛感しました。
ぼくの記憶では、スターツアーズといったらトップの人気を誇るアトラクションで、長蛇の列に並んで乗ったものですが、その日は平日ということもあってかたったの5分待ち。
昭和世代のぼくとしては衝撃的事実。
その代わり、美女と野獣やモンスターズインクは30分から50分くらいの待ち時間でした。
きっと、休日だったらもっと並ぶんでしょうね。
あと、外国人は多かったです。
肌感ですが、3割から4割近くは外国人なんじゃないかと。
このポップコーンのケースは、おそらく前回来た時に買ったであろうもので家にずっと置いてあったのですが、使えそうなので今回もってきました。
ポップコーン売り場のキャストさん曰く、このケースはすでにレア物になっていて、これを探している人もいるんだとか。。。
子どもたちの移動はこんな感じで、娘のバギーにステップを付けて、2人乗りできるように改造しております。
今日一日パークでどう過ごすか、事前に作戦を立ててこなかったわが家は、とりあえずパーク内を右回りに進んでいく、右回り作戦を取ることにしました。

結果:わが家の娘はほとんどの乗り物が乗れた

朝一、まず乗ったのは、バズライトイヤー。
搭乗の前にアトラクションの前に立っているキャストに声をかけて、ここでDASの初回登録をしました。
車いす用乗り場から乗る際にアトラクションを一時停止させなければいけないのですが、そのとき、
「前方に流星群を発見!乗組員はそのまま待機せよ!」
というアナウンスが。
何かしらの理由があって一時停止しなくてはいけないときもゲストを興覚めさせない、素敵な配慮だなと感じました。

次はモンスターズインク。
待ち時間は15分程度だったのですが、DAS利用で、列に並ばず好きな場所で待機することができました。
特に驚いたのは、このアトラクション、車いす用の搭乗口が別にあって、DAS利用者が乗り込んだらそこから本線にスライドして割り込む仕組みになっています。
言葉では説明が難しいので、こちらの動画をどうぞ!
これによって、アトラクションを一時停止しなくてはいけない時間を最小限にしています。
この仕組みは一般のゲストにとって良いのは当然ですが、DASの利用者にとっても、自分の乗り降りでアトラクション全体を止めてしまうと焦らなくてよく、みんなにやさしい配慮がされています。

その後もアトラクションやショーをたのしみましたが、娘が一番喜んでくれたのは、美女と野獣でした。
こちらも車いす用の乗り場は別になっていて、DAS利用者の搭乗後に本線にスライドして割り込む仕組みになっています。
1台の定員が10人なのに対して、DASを利用したことで、わが家4人だけで1台の割り当てに。
他のゲストから見たら、「なんでこの人たちだけ一家で一台貸し切りなんだ?」と当然思うでしょう。
若干、申し訳ない感も感じました。
娘は目をキラキラさせて楽しんでいました。
お姫様系のキャラクターが好きなのは、そこは、やっぱり女の子なんだなと。
娘の笑顔が見れてよかった。
重度の知的障害があってもアトラクションを楽しめるんだなと思うとうれしいし、連れてきた甲斐がありました。

イッツアスモールワールドは特に待ち時間がありませんでした。
昭和世代の我々夫婦にとっては、イッツアスモールワールドなんていったらもう、ディズニーランドを代表するメインアトラクション。
これに乗らなきゃ次の日小学校でバカにされる!くらいのアトラクションだった気がしますが、時代は進んでいるんですね。

スプラッシュマウンテンやビッグサンダーマウンテンなどの絶叫系は、息子とぼくの2人だけで乗りました。
その間、妻と娘はお土産を買いに。
もしかしたら、ぼくが娘の体を支えた状態で乗ろうと思えば乗れたかもしれないのですが、そこは一応自粛しておきました。
息子は絶叫系が好きで、スプラッシュマウンテンのいばらの茂みに投げ込まれてもヘラヘラ笑ってました。
ただ、お化け屋敷系は苦手で、ホーンテッドマンションレベルでもう泣きそうに。
カリブの海賊では妻に、
「ママ、いつになったら出れるの~」と、
きっと、想像力が高いのかなw
息子については、障害があるきょうだいがいることでジェットコースターに乗れないとか、我慢しなければいけないことができるだけないようにしてあげたいなと思っています。
なので最近では、ぼくと妻で分かれて、息子と娘それぞれ別々で見ることも多くなってきました。

エレクトリカルパレードでは、娘も息子も大興奮、夢の国の魔法にかかっていました。
娘、この時点ですでにかなり眠たそうにしていましたが、それでもパレードは見たいということでがんばって見ていました。
息子、この日は親から離れて迷子にならずにパークを回ることができて、成長を実感できました。
子どもが心から楽しんでいる姿を見せてくれるというのは、親にとっては何よりうれしいことですね。
そういった意味では、ぼくも妻も夢の国の魔法にかけられたのかもしれません。

DAS TDLの素敵な配慮

今回DASを利用して、このサービスの素晴らしさを実感しました。
これまで、いろんなところへ出かけましたが、重症心身障害児である娘と出かける中で、こんなにストレスを感じず、むしろサービスに対しての感動を覚えたのははじめてでした。
ただ一方で、これを特権だと勘違いしないようにしなければ、とも思いました。
DASを利用することで列に並ばずに時間を過ごすことができるので、例えばその時間で食事を済ませてしまうという過ごし方もできてしまい、実質待ち時間ゼロとすることもできます。
ホーンデットマンションの乗り物に乗る前の部屋では、DAS利用者専用に仕切られた最前列のスペースを用意してくれます。
美女と野獣では、定員10人の乗り物にもかかわらず、DAS利用者とその介助者で貸し切り状態にしてくれます。
本当に素晴らしいサービスです。
でも、普通に列に並んでいる一般の人たちもいるなかで、そこは勘違いせず、自分たちがこういったサービスを受けられることに、ディズニーの素敵な配慮に、感謝の気持ちを忘れないようにしたいと思います。

ディズニーの障害者向けサービスについて思うこと

ちなみにこのDASですが、障害の程度や種類にかかわらず、どんな人でも必ずアトラクションに乗れるサービスというわけではありません。
わが家の娘は重症心身障害児ではあるのですが、ある程度の座位が取れるのと、医療的ケアがないということでほとんどすべてのアトラクションに乗れたのだと思います。
でも、中には搭乗を断られてしまう方もいるようです。
そういった点では、完璧なサービスとは言えないかもしれません。
わが家の娘も、これからどんどん体が大きくなっていくなかで、もしかしたらこの先搭乗を断られてしまう日が来るかもしれません。
ただ、パークのアトラクションが、障害の程度や種類にかかわらず、すべての人が乗れるということに的を絞ったものだけになったとしたら、一般の人たちにとっては、アトラクションのスリルとして、物足りないものになってしまうでしょう。
そこはバランスをと取る必要があるなかで、でも、ディズニーランドは絶叫マシンの絶叫度というよりも、ディズニーの世界観やストーリーを楽しむものが多く、他のテーマパークに比べて、小さな子どもだけでなく、障害がある方にもフレンドリーであると思います。
さらに言うと、必ずしもアトラクションに乗るということだけがパークを楽しむ方法ではなくて、ショーやパレードだけでもかなり楽しめます。
そういった点では、ディズニーランドの障害がある方に対してのサービスは、完璧とはいかないまでも、できるかぎり最大限の配慮をもってゲストを迎えてくれていると感じます。
そんなディズニーのおもてなしの心に感謝です。


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