2020/4/23 夢

1
桜の咲いている道を歩いている。
この道もそこそこには広いがカーブの向こうは幹線道路との合流地点であることを知っている(つまりは知っている道のようなのだけれど起きた頭でもなお思い出せない)。
幹線道路に入ってからも歩みを止めないでいると、
巨大な環状の建造物(新宿警察署裏交差点のサークルみたいな大きさだけど、あれよりももっと無骨でなにか特定の用途がありそう、これもまた見たことがあって夢の中でも思い出そうとしていたのだけど結局名称すらわからず)をすぐ近くに、またその向こうに配水塔を見出す。
配水塔の近くは広場になっており、おそらく赤十字関係のイベントが行われている。
献血カーが停まっていたり、寄付を募るブースがあったり、そこそこに繁盛する会場内を少し巡る。
献血の列に並ぶものの、現在飲んでいる薬の特性上血を提供できないかもしれないという認識は現実のとおりにある、
しかしそれが取り越し苦労かもしれないためなんならいっぺん調べてみてほしさも出てきて列から離れられない、
最終的には前者の懸念のほうが勝り列から離れることとなる。
幹線道路に戻り、しばらく環状の建造物を、それを支える支柱の一本の横にて見上げ、その大きさに見惚れる。

2
私の信仰から若干遠い某ヴォーカリストが兄、
しかし私の物心がつくころには家を飛び出していたという設定(その他の家族構成は現実と同じ)。
その彼が声帯を失うこととなる。
移植の対象を家族のうちから探さなければならなくなり(起きてからざっくり調べた感じ実際の声帯移植はそういうのじゃなさそう)、
父母と私が名乗りをあげる。
深夜の病院で誰の声帯が使用に耐えうるものであるか調べるための検査が始まる。
(検査手法はあまり覚えていないが)それぞれから供出されたサンプルを撹拌子の入った容器に投入すると、
赤紫の粒がそのうちでパッと広がる(これは鮮やかだった)。
父母のぶんを確認した医師が、不適合の判定を下す。
私はあわてて自分のサンプルが入った容器を自分の手で振り、もとのスターラー上に戻す。
私のぶんを確認した医師は、難しげな表情をしている。
私は、もしこれで通ったとして男性の声帯に女性の声帯が移植できたとして彼はヴォーカリストとしての仕事を続けられるのだろうか、
そもそも、不適合かもしれない声帯を移植させ彼の仕事を断ちたい、という意思が無意識下にあるために私はこのようなことをしたのではなかろうか、
医師が判定を告げる前に、弟の存在を経由して私はまったく別の夢に移ってしまう(こちらはあんまり覚えていないけれどゲームの夢だったと思う)。

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