2020/5/26 夢

今回の夢をゆく私は、小学校高学年の私自身だった。

家族5人で旅館に泊まりに行くこととなった。
冬休み中、2泊3日。
(実際には一度も宿泊したことがないはずなのに、
こういった夢を見るのは今週で2度目だ、
テントでのキャンプなら何度かあるけれど……)

商店街の冬休み前福引キャンペーン?で宿泊チケットを引き当てたのがきっかけだった。
私が当てたので、私の誘いたい友達を数人呼んでも良い、
と親からは言われたものの、
誘う相手(全員知らない子供だった)のことごとくに断られる。
話が急だから、という理由で答える子がほとんどであったが、
ひとりだけ辛辣かつ端的に理由を述べたのち、
『あなたとは行きたくない』と告げてきた女の子がいた。

『あなたは他人から見られることを意識し、顔色を伺う癖がある。
そこを私は見たくないし、そもそも好きになれないところだ。
ただ、これは友達関係を解消するほどのことではなく、
ただ私が以前より言いかねていたことだから、
あまり気にしないで、これからも友達でいよう。』

(発言の細部は思い出しきれなかったので補完したが)こういった理由だったはず、
夢の中の私には思い当たるところがあったらしく(現実の私はそこまで器用なことをできていないと思うのだけれど、どうなのだろう)、
深く納得をし、彼女の発言を受け入れた。

あったことはほぼ覚えていない。
ただ1日目、夕食を食べて自室に戻る際、
建物の構造上どうしても混浴の大浴場内を通らなければならないことに気が付き、
お風呂は何時に入れたものかね、と母親と会話をしたのは覚えている。
(これを書いていて思い出したが、
和歌山帰省の際、ある宿泊施設のお風呂だけを利用することなら、何度かあった。
ラウンジに宿泊客がいるのを見たことがないが、
だいたいお盆付近の真っ昼間に行くからだと思いたい)

2日目の夜、私はご飯に行くか否か、の議論を家族がしている傍らでうっかり眠ってしまい、
目が覚めたら23時前になっていた。
夕飯を食べ逃したと直感したが、
待っていてくれた母親から食堂は24時まで開いていると告げられ、
安心しつつ急いで食堂へと向かう。

通り道の大浴場には、5人ほどの老人たちがいた。
しかし、全員が全員、身体を洗う場所にいる者も、
浴槽内にいる者も、出口付近のタイルに寝そべる者も、
完全に真下を向いており、表情も性別も読み取れなかった。
また、その身体はどれもとても白かった。

食堂に着くと、他の3人(父と弟ふたり)だけが食事をしていた。
皆かなりの間待ってくれていたらしい。

また、この旅館にはお土産屋さんがあった。
何故かここだけ完全に鶴田謙二による作画で構成されており、
非常にテンションが上がった。1日目も2日目も行った。
箱が背丈より高く積み上がりごちゃごちゃした店内と、
店主のおじいさん(チャイナさんシリーズのブレッケンリッジ博士に似ていた)が好きだった。
『皆、モノを褒めるときの熱意は素晴らしいもんだよ、買っていってくれないのが不思議なくらいだ』店主はこうひとりごちて、
そのすっとぼけたような顔を私は笑った。

また2日目は、近所の何らかの商店の子供と推測される、
小学校中学年くらいの男の子が納品に来たところに出くわした。
店主はやり取りの最後に、金色の個包装がされた銘菓をひとつ手渡した。
ご機嫌で帰ろうとする少年に、
「このお菓子(偶然傍の棚に置いてあった)の金色のやつをひとつ分けてやれば、私にもなにか良いことがある?」
と声をかけた。
少年は笑っていた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?