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3種類の出産方法を経験した話

妻です。子供が3人いるのですが、自然分娩・和通分娩・無痛分娩と3種類のお産を経験しました。それぞれ味わい深い経験でしたので、忘却しないうちに文章に残しておきたいと思います。

第一試合

初回の出産で長くなるかもとは思っていましたが……まさかの60時間以上かかりました。2~3分おきの陣痛が来ては遠のきを繰り返し、食事もほとんど取れないまま。陣痛室で隣のベッドに後から入った妊婦さんが私より先に出て行く絶望……最後の10時間ぐらいはもう、この世の全てを破壊しつくしてやりたいと思っていました。夫が仕事を休んで付き添ってくれたものの、あまりの長丁場に、職場への説明にも難儀したことでしょう。しかし当時の私はそんなことは気にも留めず。夫の顔にかかっている眼鏡を見て(畜生!眼鏡なんかかけやがって!むしり取ってやろうか)などと支離滅裂なことを考えておりました。その節はすみません。

結局、促進剤をたくさん入れて、やっと子宮口がひらき分娩台へ。そこからは一瞬で出てきてくれました。

出産がしんどかったせいなのか、このときは産後もしばらく体調が戻らず辛かった記憶があります。

第二試合

前回と同じ経験を絶っ対にしたくない。そんな強い思いで和痛分娩を選択しました。上の子がいるので、予定分娩にすることで家族のスケジュールが立てやすかったのも利点でした。

和痛ということで、5分おきの陣痛が来てから麻酔を投与。痛さは半分以下でした。「退院したら、寿司食べたいなぁ」などと話せる程度の余裕もあり、立ち会った夫から見ても、前回のように暴れ狂う破壊神をなだめるよりは、遥かに負担が少なかったんじゃないかと思います。

今回は10時間ほどで出産。後陣痛がじわじわ痛くて呻きました。

第三試合

無痛分娩にしました。もはや普通の陣痛を耐える体力的な自信が無いのと、やっぱり上の子たちがいる関係で計画分娩にしたかったので。前二回は里帰りしましたが、今回はしていません。

これはまだ記憶に新しいので、よく覚えています。最高です。最高。何よりも私の心に余裕がある。第二子の和痛の時と違ったのは、病院の方針で「せっかく無痛なんだから、痛いのは全然我慢しなくていいですよ。少しでも辛かったら、すぐに教えてくださいね」と事前に言ってもらえたこと。心置きなく痛みを取り除いてもらえましたし、すごく楽になりました。

ただ、いざ分娩となるとなぜか赤ちゃんの頭がいつまでたっても出て来ず……先生曰く、顔の向きがふつうと逆になっており、骨盤に引っかかって出られなくなっていたとか。最終的には吸引してもらって、無事産まれました。ちなみに、後陣痛は三回目が一番痛かったです。


というわけで、個人的には無痛分娩を推しますが、どんなお産でもそれぞれ親と子のドラマがありますからね!みんな違ってみんないい!

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