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ポエムという言葉が排除するもの

美しいものに心を動かされることの
何がいけないのだろうか

目に見える現実の中から救いを見出すことの
何が幻想なんだろうか

それを私は絵空事とは思わない
なぜなら目の前の現実から
確かに自分が感じ取ったことだから

この世は確かに汚泥まみれかもしれないけれど
その汚泥に自分が飲まれてはいけないと思ってる
汚泥の中にキラリと光る砂金を見つけることが
この世を生きる救いになっている
汚泥の中に浸かってお互い慰め合ったり
そこから抜けようとしている人に再び汚泥を浴びせたりして
それを現実だと流布することは虚しい

人と人は一人と一人の集合で
皆が皆感じ方が違う
見えている世界も違う
見たくないものをあえて見ないようにしている人もいて
それはそれでその人の心にとって快適な世界なのであって
他人である私たちがわざわざ
汚泥の中から野次を飛ばして否定する必要はない

まっさらな目で世の中を見て
醜いものは醜いと感じ
美しいものは美しいと感じ
誰かが言ったからではなく
自分の心がどう感じるかだけに耳を澄ます
人と感じ方が違っていてもそれもまた一つ
逆に同じなら静かに頷き合えばいい
全てを斜に構える必要なんてない
素敵なことを素直に素敵と言えるかどうかも
私は強さの一つだと思う

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