ハライチライブ「けもの道」で。

本日、運良くチケットを当てて、ハライチのトーク&ネタライブである「けもの道」を現地で拝見させて頂いた。

僕は、お笑いライブというものに参加するのは初めてだった。
というのも、お笑いライブとは真のお笑い好きの方のみがいくものであり、芸人さん達もお笑い通に刺さるネタを振り絞る、そんな地下格闘場みたいな雰囲気だと思っていたから。
何となく自分が行くのは場違いな気がしていたのだ。

だが、行ってみてその印象は覆った。
まず会場のLINE CUBE SHIBUYAが滅茶苦茶綺麗な建物だった。
舞台もオーケストラのコンサートホールみたいな感じ。

客層も、男女比が綺麗に半々くらいだったし、年齢層も若者中心ではあるが、社会人の方からご年配の方まで幅広く見受けられた。

こんなに顔も性別も年齢も生まれも育ちもバラバラな人間が、共通の趣味で集まってるという不思議な空間に、自然と心が高揚した。

最後に会場にかかっていたスピッツの「けもの道」というこの公演タイトルを示唆する曲の終わりにBGMの音量が大きくなり、同時に暗転することで公演が開始した。

内容についてはどこまで触れていいのか分からないので、あまり多くは触れないことにするが、大満足の公演だった。
もし、興味があったら配信アーカイブのチケットが明日までなら買えるそうなので是非↓

https://l-tike.com/play/mevent/?mid=538007

代わりに、公演を見ながら僕が考えてたことを話したい。

エッセイを読んで、ハライチのターンを聴き始めて、すっかり岩井さんのファンになった僕だが、その理由が今日分かった気がする。

憧れてるんだ。

岩井さんには圧倒的に"自分"がある。
トークの節々からもそれが垣間見える。

例えば、岩井さん以外の他の3人が結婚しているという話題に触れた時。

これを僕に置き換えて言うと、周りに彼女持ちしかいなくて恋愛の話になったタイミングだと思う。
こんな時、僕は滅茶苦茶居心地の悪さを感じてしまう。
その空気の中で『普通』じゃない自分が嫌だから。

僕は現在、自粛期間を経て趣味が充実し、毎日が超楽しいので、その時間を削ってまで恋愛をしたいと強く思ってない。
だが、そういう場所にいると、
「ひょっとして恋愛したほうがいいのかな?」
とか
「そういうこと考えない自分って間違ってるかな?」
とか考えてしまう。
自分の軸をすぐぶらしてしまうのだ。
彼女がいらないならいらないと自信を持てばいいのに、それができない。
根本的に自分が正しい自信がないのだ。

だが、岩井さんはそのセクションで「結婚だけが幸せだと思うなよ?」とでも言いたげに3人に鋭い角度の質問を連発していた。
3人のその場の『普通』を覆して、場の正解を作り出していたのは岩井さんだった気がする。

そんな姿に憧れる。
自分が正しい圧倒的な自信があるから、周りに流されない。
自分の評価軸で生きている、強くて真っ直ぐな人なんだと思う。

岩井さんはよく捻くれていると表現されるが、それは逆だと若林さんが発言する場面があった。

それは本当にその通りだと思う。
多方面に噛み付いている印象があるが、岩井さんの発言は全て正論で、反論の余地がないことばかりなのだ。

世の中にはそんなに真っ直ぐ正論をぶつけられる人間がおらず、基本的にどこかひん曲がって捻くれてる。
だから、あまりにも真っ直ぐ生きてる岩井さんが「捻くれている」という風に表現されるのだと思う。

僕は、岩井さんに対しては「生まれ変わったらこうなりたかった」という目線で憧れている。

反対に、ゲストとして出演していた若林さんに対しては「これからこうなりたい」という目線で憧れている。

お互いのラジオの話題に触れた時、若林さんが最近よく口にする「毎日が楽しくて仕方ないから、世間に噛みつけない」というお話が聞けた。

これを聞くと、希望が持てる。

今は世間をナナメに見まくっている僕でも、いつか彼みたいにハロウィンとか飲み会とかをゆとりある目線で正面から見られるようになるんじゃかって。
いつか、毎日が楽しいって本気で笑えるようになるんじゃないかって思えるから。

もちろん、岩井さんも若林さんもどちらもお笑い芸人として独特のセンスがあって面白くて尊敬している。
でもお二人のことは、人間の在り方として参考にしている部分があるなぁと今日の公演で強く感じた。
(勿論、澤部さんや春日さんも大好きです笑)

まぁ、こんなのは後付けで。
2時間みっちり頭空っぽで永遠に笑っていた。

お笑いライブって素敵だなぁって思った。
初めてのお笑いライブがけもの道で良かったし、第2回がある時も絶対に現地で見たいと思った。

ハライチとオードリーの2組の皆様、素敵な公演をありがとうございました。


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